うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

2017-01-01から1年間の記事一覧

京王線仙川駅の南側を歩く

多摩武蔵野スリバチ学会会長、真貝康之さんの案内で、京王線仙川駅の南側を歩きました。新潮講座の主催する地形散歩のとある回。 国分寺崖線の崖、武蔵野台地の段丘、入間川の作った谷と複雑な地形。高低差がかなりあり、よく残っている古い道は地形に沿って…

国立劇場 12月文楽公演「ひらかな盛衰記」 12/10

源平合戦を描いた時代物。木曽義仲と忠臣たちのエピソードを上演。 毎年、わりと若手の人中心に組まれる12月公演。鑑賞教室の方が気合の入った贅沢な配役で、本公演のこちらは少し変則的。蓑二郎さんの腰元お筆と、玉志さんの船頭松右衛門、実は樋口次郎兼光…

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2017/18 バレエ「不思議の国のアリス」

白ウサギを追って、不思議な世界に落ちた少女アリスの大冒険。ルイス・キャロル原作の物語が、振付家クリストファー・イールドンをはじめ、素晴らしいスタッフの手によってバレエに。 スミレ色のドレスをまとったローレン・カスバートソンの上品でちょっとヘ…

横須賀の軍事遺産めぐり その2〜走水低砲台跡

三笠公園を後にして、旗山崎の地に造られた走水低砲台跡へ。 ここも猿島同様、東京湾への外国の艦船の侵入を防ぐために作られました。 草木が生い茂ってぼうぼうだったのを整備し、2016年からガイド付きツアーのみに限定し、公開されているそうです。 外から…

横須賀の軍事遺産めぐり その1〜記念艦三笠

横須賀市×はとバスのタイアップ企画ツアーに参加して、横須賀の軍事遺産めぐりをしてきました! 横須賀市には、帝都東京、そして横須賀軍港などを守るため、明治から昭和にかけて砲台や海堡が築かれ、東京湾要塞として整備されていました。 その中の猿島要塞…

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部「ひらかな盛衰記」 9/10

秀山祭九月大歌舞伎、夜の部「ひらかな盛衰記 逆櫓」を幕見してきました。 まずなんといっても吉右衛門さんの樋口が大きい!!気のいい船頭・松右衛門から、木曽義仲の重臣・樋口次郎兼光への鮮やかな変化。正直、身体や声には老いを感じましたが、以前ほど…

9月文楽公演 第二部「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」 at 国立劇場小劇場 9/9

9月文楽公演、第二部「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」を観てきました。 一昨年、2015年に大阪の国立文楽劇場で上演され、大変評判だった舞台。 待望の東京での公演です。 三国伝来の金毛九尾の狐。この狐が世界を魔道の世にしようと、天竺(インド…

MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界

新宿髙島屋11階の特設会場にて開催中のこちらの展示会に行ってきました! ミニチュア作家・田中達也さんによる身の回りの品とジオラマ用人形による見立て。 夢たっぷりユーモアたっぷりの、小さな小さな世界。乱歩の『押絵と旅する男』のように、「作品の中…

憧れの「苔の森」に囲まれた白駒池へ

有休をとって、はとバスツアーで長野県の北八ヶ岳、蓼科へ。 行ってみたかった「苔の森」、白駒池に行けて大興奮。久しぶりの太陽の下で、夏休みを満喫しました。 「これまでなんとも思ったことなかったけど、苔、いいね〜」と一緒に楽しんでくれた友人に感…

2泊3日の関西旅 1日目②阪神百貨店のイカ焼き、住吉大社へお参りに

クルーズ後、大阪駅まで戻って阪神百貨店のフードコートでイカ焼きを。 これ、一度食べてみたかったんです! ソースに魚粉と、クセになりそうなジャンクな味。 小さく切ったイカもゴロゴロ入っていて、長年愛されているのが納得です。 コインロッカーに預け…

2泊3日の関西旅 1日目①御舟かもめの朝ごはんクルーズ

7月半ばの三連休。 2泊3日で大阪&京都へ行ってきました。 旅のはじまりは八軒家浜。 一緒に旅する友人と待ち合わせ、御舟かもめさんの朝ごはんクルーズに。 「川に浮かぶお家」がキャッチコピーという、10人乗ればいっぱいの小さな舟で東へ西へ、水都大阪を…

母の誕生日

今日は母の誕生日。 67歳になるのかな? 好奇心旺盛で、いつも気の向くままあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。 休むことなくアクティブに動き回っていて、頼もしい限り。 母が元気に楽しく過ごしているのがなによりの喜びです。 ところで、毎年悩むのが誕…

大河ドラマ「花の乱」

今、応仁の乱の本を読んでいるからか、昔、夢中で見ていた大河ドラマ「花の乱」が懐かしくてたまりません。 市川團十郎と三田佳子をダブル主役にすえて、足利義政&日野富子夫妻を中心に、応仁の乱を描いたドラマ。 若き日の義政&富子を演じる、新之助(現・海…

六月大歌舞伎 昼の部 at 歌舞伎座 6/18

演目&役者さんの組み合わせが好みだったので、今月は昼の部を観に行きました。 ◆「名月八幡祭」 越後の縮屋新助は深川芸者の美代吉に惚れ、彼女には船頭をしている三次という男がいるのを知りながらも、彼女の「百両を工面してくれたら一緒になってもいい」…

国分寺〜武蔵野台地のハケを歩く

街歩きの講座に参加して、国分寺駅周辺を歩いてきました。 「ハケ」とは、国分寺周辺の方言で高さ数メートルの崖のことを指すそうです。 この辺りは武蔵野台地を古多摩川や東京湾が侵食してできた段丘がいくつかあります。 そのなかでも武蔵村山市から大田区…

ボリショイ・バレエ 2017年日本公演 「パリの炎」at 東京文化会館 6/15

ボリショイ・バレエ 2017年日本公演「パリの炎」を観てきました。 東京文化会館での6/15公演です。 物語は18世紀、革命前夜のフランス。 農民のジャンヌ&ジェローム兄妹がマルセイユ義勇軍に参加し、革命に身を投じるお話です。 ラトマンスキー振付の作品、…

「ミュシャ展」 at 国立新美術館

行きたい行きたいと思っていた展覧会。 ようやく観に行くことができました…。 なんといっても、今回の展覧会の目玉。冒頭から会場のほとんどのスペースを使って展示されている「スラブ叙事詩」全20点が圧巻です。いつもは天井が必要以上に高く感じる国立新美…

「食神さまの不思議なレストラン」「スーパー浮世絵 江戸の秘密」 at 日本橋茅場町特設会場

友人に誘われて、茅場町の空きビルを使ったデジタルアート展示2つを楽しんできました。 まずはこちらから。 「食神さまの不思議なレストラン」和食をテーマに「見て食べる体験型デジタルアート」がコンセプト。 冒頭の四季の部屋はすっごく綺麗でした。ほか…

「狂言の会」 at 国立能楽堂

流派を超えた他の家との共演で、それぞれの味わいの違いを比べることのできる企画。人間国宝のお三方に、中堅・若手が絡む配役で。 今年で2年目になるそうです。 「二人袴」(和泉流) シテ/親 野村万作 アド/舅 三宅右近 小アド/太郎冠者 野口隆行 小アド…

三浦豊『木のみかた 街を歩こう、森へ行こう』(ミシマ社、2017年)

去年の6月でしたでしょうか。街の森ツアーに参加して、谷根千にひそむ小さな森を探して一緒に歩いた森の案内人、三浦さんの出された本。ミシマ社のコーヒーと一冊シリーズのうちの一冊です。植物へのあふれんばかりの愛と尊敬のまなざし、そして博識な三浦さ…

「フェードル」 at シアターコクーン 4/22マチネ

ジャン・ラシーヌがギリシャ悲劇をもとに書いた、フランス戯曲の代表的な作品のひとつ。大竹しのぶさんの演技を一度生で観てみたくて、何年ぶりかもわからない、超王道のストレートプレイを鑑賞しました。 とっても観づらいコクーンシートでの観劇だったのも…

木を見て森を見ず…?

仕事が最大の山場を越えて落ち着いてみれば、会社に対して思うことがふつふつと。 社会人生活も10数年。 転職を何回かしているので、30代半ばで未だに一番下っ端。 まぁ、それはそれとして、経験を重ねてきて思うのは、自分の職分をきっちり果たすことばっか…

歌舞伎座が…

昨日の歌舞伎座の惨状が、いまだに衝撃的で信じられない…。 歌舞伎座は1階で観ようと思うとなかなかいいお値段なので、いつも観たいものだけ幕見するか、3階どまり。だけど本当に久しぶりに「これはいい席で観たい」と思う演目&役者さんばかりだったので、ち…

「並河靖之 七宝展 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性」 at 東京都庭園美術館

明治時代、外貨を稼ぐ手段として奨励され、さまざまなジャンルで超絶技巧を駆使した珠玉の名品を生み出した日本の手工芸。そのうち、有線七宝で頂点を極めた並河靖之、はじめての回顧展です。 金属線の色、肥瘦の使い分け、釉薬の透明感あふれる輝くような色…

国立劇場 2月文楽公演 第三部「冥途の飛脚」 2/4

まだまだ続く、国立劇場開場50周年記念。2月文楽公演は「近松名作集」と銘打って、3部ともすべて近松門左衛門作品がかかっています。 初日に第三部「冥途の飛脚」を観てきました。「愛しい女を他の男に渡したくない」と、公金横領という罪を犯す飛脚問屋の忠…

爪にもナチュラルメイクを

ここ数年、なんにもしなさすぎだった爪。「爪がきちんとしてるとやっぱりキレイに見えるなぁ」と思って、評判のよいネイルを試してみました。 セブン・イレブンのParaDoの、ファンデーションネイルという商品。お値段500円。 色はピンクとベージュ2色ありま…

夢がひとつ叶った!〜NODA・MAP第21回公演「足跡姫 時代錯誤冬幽霊」を観劇 1/21ソワレ

芝居人のなかでも憧れの人の一人、野田秀樹さん。「彼の作ったお芝居を、いつか生で観てみたいなぁ…」と思ってから早10数年…。 次回作は「舞台は、江戸時代。十八代目中村勘三郎さんへのオマージュ。」と聞き、これだけはどうしても観てみたく。一般発売日に…

Livre:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 池村千秋・訳『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(東洋経済新報社、2016年)

どんどん伸びる平均寿命。そう遠くない未来、寿命100年の超長寿社会がやってきた時代をどう生き抜くか?を、仕事、家庭、パートナーシップ、余暇など、さまざまな視点で考察しています。 そこまで寿命が伸びると、一番問題なのは「生活に必要なお金をどう捻…

「お笑い江戸名所 歌川広景の全貌」 at 太田記念美術館

駅でポスターを見かけて「面白そう♪」と思ったこちらの展覧会を観てきました。 江戸市中で繰り広げられる「あちゃー」な瞬間を切り取った浮世絵の数々。人間だけでなく、狐、狸、犬、猫、河童や雷様なども登場。まるでドリフのコントのようなドタバタで、笑…

壽新春大歌舞伎 昼の部「通し狂言 雙生隅田川」 at 新橋演舞場 1/14

市川右近 改め 三代目 市川右團次 襲名披露二代目 市川右近 初舞台の記念公演。昼の部「通し狂言 雙生隅田川(ふたごすみだがわ)」を、1/14(土)に観劇してきました。 作者は近松門左衛門。 「隅田川」など、能の狂女ものの要素や梅若伝説などを取り込んだ、天…