うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

演劇

9月文楽公演 第二部「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」 at 国立劇場小劇場 9/9

9月文楽公演、第二部「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」を観てきました。 一昨年、2015年に大阪の国立文楽劇場で上演され、大変評判だった舞台。 待望の東京での公演です。 三国伝来の金毛九尾の狐。この狐が世界を魔道の世にしようと、天竺(インド…

歌舞伎座が…

昨日の歌舞伎座の惨状が、いまだに衝撃的で信じられない…。 歌舞伎座は1階で観ようと思うとなかなかいいお値段なので、いつも観たいものだけ幕見するか、3階どまり。だけど本当に久しぶりに「これはいい席で観たい」と思う演目&役者さんばかりだったので、ち…

国立劇場 2月文楽公演 第三部「冥途の飛脚」 2/4

まだまだ続く、国立劇場開場50周年記念。2月文楽公演は「近松名作集」と銘打って、3部ともすべて近松門左衛門作品がかかっています。 初日に第三部「冥途の飛脚」を観てきました。「愛しい女を他の男に渡したくない」と、公金横領という罪を犯す飛脚問屋の忠…

夢がひとつ叶った!〜NODA・MAP第21回公演「足跡姫 時代錯誤冬幽霊」を観劇 1/21ソワレ

芝居人のなかでも憧れの人の一人、野田秀樹さん。「彼の作ったお芝居を、いつか生で観てみたいなぁ…」と思ってから早10数年…。 次回作は「舞台は、江戸時代。十八代目中村勘三郎さんへのオマージュ。」と聞き、これだけはどうしても観てみたく。一般発売日に…

壽新春大歌舞伎 昼の部「通し狂言 雙生隅田川」 at 新橋演舞場 1/14

市川右近 改め 三代目 市川右團次 襲名披露二代目 市川右近 初舞台の記念公演。昼の部「通し狂言 雙生隅田川(ふたごすみだがわ)」を、1/14(土)に観劇してきました。 作者は近松門左衛門。 「隅田川」など、能の狂女ものの要素や梅若伝説などを取り込んだ、天…

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2016/17「アナスタシア」

英国ロイヤル・オペラ・ハウスの舞台が映画館で楽しめる企画。2016/17シーズン、バレエの第1作目「アナスタシア」を観てきました。 ケネス・マクミラン振付。自分はロシア・ロマノフ王朝、最後の皇帝ニコライ2世の末娘アナスタシアだと主張するアナ・アンダ…

Theatre:国立能楽堂 一月定例公演 1/4

今年の芝居はじめ。国立能楽堂 一月定例公演を観てきました。 演目は能「老松」(金春流) 紅梅天女イロエノ働キと狂言「大黒連歌」(大蔵流)です。 いつもは狂言のあとに能という順番で上演されるのですが、今日は国立能楽堂の今年初めての上演ということで奉…

歌舞伎座 十二月大歌舞伎 第一部「あらしのよるに」

今年の芝居おさめは歌舞伎座で。十二月大歌舞伎 第一部「あらしのよるに」を通しで幕見。きむらゆういち・作、あべ弘士・絵の同名の絵本を歌舞伎化したもので、昨年、京都・南座で上演されて大好評だった作品の再演。 「ともだちなのにおいしそう」嵐の夜に…

「仮名手本忠臣蔵」に見立てた幕の内弁当

国立劇場の「仮名手本忠臣蔵」【第三部】。 芝居の幕間、劇場の食堂で予約しておいたお弁当をいただく。 芝居の演目「仮名手本忠臣蔵」八段目から十一段目までに見立てた料理が詰まった忠臣蔵弁当。献立に書かれた「お料理に使用しておりますのは、"赤穂の塩…

通し狂言 仮名手本忠臣蔵【第三部】 at 国立劇場

国立劇場開場50周年記念。 三ヶ月にわたる「仮名手本忠臣蔵」の完全通し上演。12月の第三部は、八段目「道行旅路の嫁入」から十一段目「花水橋引揚げの場」まで。 塩谷判官が高師直に斬りかかったとき、それを止めた加古川本蔵。その一件がもとで本蔵に振り…

笑いを描いた能〜「三笑」

国立能楽堂 十一月 普及公演を観てきました。 狂言 二人袴(大蔵流)、能 三笑(観世流)です。 ※毎月美しい国立能楽堂のチラシですが、今月はとくに素敵です。 紅葉柄なんですが、もみじ葉が"いかにも!"な鮮やかな紅色ではなく緑や青からのグラデーションにな…

通し狂言 仮名手本忠臣蔵【第二部】 at 国立劇場

文化の日。三ヶ月にわたる「仮名手本忠臣蔵」の完全通し上演の第二部を鑑賞してきました。 11月の第二部は、浄瑠璃「道行旅路の花聟」から七段目「祇園一力茶屋の場」まで。 五、六、七段目と今でもよくかかる人気の場面です。色に耽って主君の大事の場に居…

シネマ歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」

スクリーンで楽しむ歌舞伎=シネマ歌舞伎に、「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」が登場! 上演中、あちこちで「面白い!!」と大評判だったこちらの舞台。 観に行かなくて後悔していたので、シネマ歌舞伎で気軽に観ることができて嬉しいです。 宙乗りや本水を使…

通し狂言 仮名手本忠臣蔵【第一部】 at 国立劇場

国立劇場開場50周年記念。 三ヶ月にわたる「仮名手本忠臣蔵」の完全通し上演。 10月の第一部は、大序「鶴ヶ岡社頭兜改めの場」から四段目「表門城明渡しの場」まで。殿中で刃傷に及び、切腹を命じられた塩谷判官。その主の切腹の場に、国家老・大星由良之助…

増上寺の薪能

毎年9月の最終土曜日に開催されているという増上寺の薪能。 (※今年はカレンダーの並びの関係で10/1に実施) 御本尊である阿弥陀如来に奉納するために行われるもので、今年で33回目だそう。 ひょんなことからその存在を知り、体験してきました。 鑑賞にはチケ…

『麗人 REIJIN Season2 "Festa"』CD発売記念コンサート 9/22ソワレ

赤坂ACTシアターへ、『麗人 REIJIN Season2 "Festa"』CD発売記念コンサートを聴きに行ってきました。 こちらは先日宝塚歌劇団OGのみによるブロードウェイミュージカル『CHICAGO』を観たときにいただいた、杜けあきさんのみのフライヤー。 もりちゃん(杜けあ…

METライブビューイングアンコール2016 R・シュトラウス「エレクトラ」

METライブビューイングアンコール20162015-2016 第10作 R・シュトラウス「エレクトラ」を観てきました。ギリシャ悲劇「エレクトラ」に題材をとった、父王アガメムノンを殺した母クリテムネストラとその愛人エギトスへの復讐に燃える、王女エレクトラの物語で…

国立劇場 九月文楽公演 通し狂言 一谷嫩軍記

国立劇場開場50周年記念。記念すべき幕開け、第一弾の公演の初日へ行って参りました! 制札を手に見得を切る、モノクロの直実さんがかっこいいちらし。 並木宗輔作、源平合戦の中でも有名な一ノ谷の合戦を題材に、戦の裏に隠された人々のドラマを描いた「一…

女性だけの「CHICAGO」

東京国際フォーラム ホールCで上演中の、ブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇OGバージョンを観てきました。 キャストはメインからアンサンブルにいたるまですべて宝塚歌劇OG。みなさん、スタイル抜群でお美しい!!そしてカンパニーとして、とても…

Theatre:エトワール・ガラ2016 Bプログラム at Bunkamuraオーチャードホール

エトワール・ガラ2016のBプログラムを観てきました。 パリ・オペラ座のエトワールたちによるガラ公演です。 今年2月にアデュー公演を終えたばかりのエトワール、バンジャマン・ペッシュのプロデュースによるもので、今年で5回めだそうです。7年前に来日した…

男の人の恋わずらい〜能「通小町」

国立能楽堂の企画公演「働く貴方に贈る夜7時からの能・狂言」を観てきました。上演されたのは狂言「仏師」(和泉流)と 能「通小町」(観世流)です。 狂言「仏師」は、都に仏像を求めにやってきた田舎者と、彼を騙して大金をせしめてやろうと企む詐欺師の掛け合…

Theatre:「流星」 at 歌舞伎座

歌舞伎座で興行中の七月大歌舞伎。 昼の部、二.「流星」を幕見してきました! ワンピース効果?なのか大人気、切符販売開始の一時間前に並んで、「お立ち見になります」という案内でした。 先月に続いて宙乗りがあり鳥屋の設置で席数が少ないのと、前の場か…

これぞ歌舞伎の醍醐味〜「義経千本桜」道行初音旅、川連法眼館 at 歌舞伎座

友人を誘って歌舞伎座へ。第三部、「義経千本桜」道行初音旅と川連法眼館を通しで幕見してきました。 鼓になってしまった両親を慕って、義経の忠臣・佐藤忠信に化けて静御前と旅を続け、無事に義経のもとに送り届ける子狐がいじらしく、可愛いお話。 道行初…

恋ゆえに鬼になった女〜能「鉄輪」

国立能楽堂で、五月 普及公演を見てきました。 狂言 樋の酒(大蔵流)と能 鉄輪(金春流)です。 狂言「樋の酒」は、主人の留守中に悪さができないよう、別々の蔵に閉じ込められた太郎冠者と次郎冠者が、協力してお酒を飲んで楽しむお話です。 お酒を飲んでいい…

Cinema:マシュー・ボーンの白鳥の湖

「マシュー・ボーンの白鳥の湖」を観てきました。昨年、公開上映されていたらしいのですが、まったく知らず。今回は9月にあるマシュー・ボーンの「眠れる森の美女」の来日公演にあわせて、期間限定での上映されているようでした。クラシックバレエの代名詞と…

文楽の人形遣い、吉田文雀さん引退

先週、3月10日(木)に、独立行政法人 日本文化振興会からひっそりとお知らせが出ていました。吉田文雀さん、引退発表。これまで、体調不良による休演が続いていましたが、やはりそういう決断をされたのですね…。引退公演は行わないそうです。昨年2015年の二月…

満開の桜とかっこいい武人の舞〜能「田村」を鑑賞

友人と、能楽を鑑賞してきました。国立能楽堂の三月 普及公演で、演目は狂言 空腕(大蔵流)と能 田村(喜多流)。能は一回、自分でチケットをとって観に行ったとき、最初から最後まで大変心地よい睡眠タイムになったため、苦手意識があって興味はありつつ避けて…

理想と現実の間で揺れる女心〜籠釣瓶花街酔醒 at 歌舞伎座

2月の歌舞伎座。夜の部、二、「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」を幕見しました。よくできた台本なので何度観ても面白く、吉原の華やかな雰囲気も楽しめて大好きな演目。【配役】佐野次郎左衛門:中村吉右衛門兵庫屋八ツ橋:尾上菊之助下男治六:中…

Theatre:「茨木」 at 歌舞伎座

2016年の芝居はじめ。歌舞伎座で幕見をしてきました。観たのは昼の部、四、新古演劇十種の内「茨木」です。【配役】伯母真柴 実は茨木童子:坂東玉三郎士卒 運藤:中村鴈治郎士卒 軍藤:市川門之助太刀持 音若:尾上左近家臣 宇源太:中村歌昇渡辺源次綱:尾上松緑…

Theatre:「妹背山婦女庭訓」三笠山御殿の段 at 歌舞伎座

歌舞伎座で幕見。十二月大歌舞伎。玉三郎さんのお三輪目当てで、夜の部「妹背山婦女庭訓」三笠山御殿の段を観ました。【配役】杉酒屋娘お三輪:坂東玉三郎入鹿妹橘姫:中村児太郎烏帽子折求馬 実は藤原淡海:尾上松也漁師鱶七 実は金輪五郎岩国:尾上松緑宮越玄…