うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Musee:ポンピドゥー・センター傑作展 at 東京都美術館

前回の若冲展の異常なまでの熱狂も過ぎ、普段の落ち着きを取り戻した東京都美術館で開催中のこちらを観てきました。 ポンピドゥー・センター傑作展 「Masterpieces from the Center Pompidou:Timeline 1906-1977」という英語タイトルのとおり、フランス・パ…

Musee:谷崎潤一郎文学の着物を見る at 弥生美術館

『細雪』や『痴人の愛』など、谷崎文学に出てくる女性たちの着物の着こなしが再現されている展示会です。 古い日本の小説を読んでいると、しばしば着物の描写が出てきますよね? ただ、普段着として洋服を着るのが当たり前になってしまっている現在、着物の…

Livre:三島由紀夫『夜会服』(2009年、角川文庫)

博覧強記でスポーツ万能、なんでもできるハンサムな好青年・俊男と出会い、とんとん拍子に結婚が決まる絢子。幸せな結婚生活を送りながらも、夫の俊男、そして姑・滝川の板挟みになって、「どちらの言い分を信じたらいいの?」と頭を悩ませることに…。 1966…

TOP OF KAMAKURA TOUR

癒しツアーFUJITABIさん主催の"バリルートで行く鎌倉アルプスと初夏のかまくら散歩"に参加しました。 9時頃に鎌倉駅西口、時計台の前に集合。 塩飴とおやつ代の入った封筒とともにいただいた、当日のしおりも兼ねた手書きの地図。 鎌倉駅を出発してから、16…

これぞ歌舞伎の醍醐味〜「義経千本桜」道行初音旅、川連法眼館 at 歌舞伎座

友人を誘って歌舞伎座へ。第三部、「義経千本桜」道行初音旅と川連法眼館を通しで幕見してきました。 鼓になってしまった両親を慕って、義経の忠臣・佐藤忠信に化けて静御前と旅を続け、無事に義経のもとに送り届ける子狐がいじらしく、可愛いお話。 道行初…

Musee:川端康成コレクション 伝統とモダニズム at 東京ステーションギャラリー

東京ステーションギャラリーで来週末まで開催されている、こちらの展覧会に足を運びました。 「川端康成コレクション 伝統とモダニズム」 ノーベル文学賞を受賞した日本を代表する小説家、川端康成の蒐集した美術品のコレクションから、彼の創作の源となった…

Curry Stock Tokyo

大好きなスープ専門店Soup Stock Tokyoが一日限定で、Curry Stock Tokyoに。 メニューはカレーにジャックされ、スープはゼロ。 カレーばかりがずらりと並んでいます。 面白い企画!と思って、昨日の夜ごはんはSoup Stock TokyoならぬCurry Stock Tokyoで食べ…

Exposition:空へ、海へ、彼方へー旅するルイ・ヴィトン展

紀尾井町の特設会場で開催中の、1864年から現在に至るまでのルイ・ヴィトンの軌跡を辿る回顧展です。会場前で、こんな素敵な自動車が来場者を迎えてくれます。まず最初に展示されているのは、ルイ・ヴィトンを象徴するアイテムであるトランク「マレ」。この…

Livre:三島由紀夫『沈める滝』(1963年、新潮文庫)

久しぶりの、三島由紀夫の純文学作品。愛を信じない青年・昇と不感症な人妻・顕子。二人は契約を交わし、何もないところから人工的に愛を作り出す実験を試みる…。「これぞ、三島!」と言いたくなる、彼の文学の魅力がたっぷり詰まった作品です。巻末に添えら…

涙がぽろり

ああ、なんと。長年にわたり、ほぼ毎日身につけてきたお気に入りの涙型ルチルクオーツのペンダント。チェーンと石をつなぐ金具がぽっきり折れて、石がぽろっと取れてしまいました…。涙がぽろり。ここしばらく、昔の古傷をえぐられるようなことが続いていて、…

5月に読んだ本

5月に読んだ本まとめ。 ⑴角川書店編『ビギナーズ・クラシック 日本の古典 平家物語』(角川文庫、2001年) 古典を原文&現代語訳に、わかりやすい注釈を加えて、初めて読む人にもその作品の魅力が伝わるように編集したシリーズの『平家物語』版。 能や文楽、歌…

Cinema:モード家の一夜

「ロメールと女たち」の3本めは「モード家の一夜」(1968年、フランス)を。今回の特集の中で唯一のモノクロ作品です。カトリック信者で技術者の"私"の前に、同じタイミングで現れた2つの恋のチャンス。サバサバしたなかに脆さも感じさせる大人の女性モードと…