うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

三浦豊『木のみかた 街を歩こう、森へ行こう』(ミシマ社、2017年)

去年の6月でしたでしょうか。
街の森ツアーに参加して、谷根千にひそむ小さな森を探して一緒に歩いた森の案内人、三浦さんの出された本。
ミシマ社のコーヒーと一冊シリーズのうちの一冊です。

植物へのあふれんばかりの愛と尊敬のまなざし、そして博識な三浦さん独自の着眼点が混ざり合った、ユニークな木のみかたの魅力は本でも十分伝わってきます。
が、あの独特の穏やかで柔らかななかに、時々毒が混ざるご本人の案内で、一緒に見てまわる楽しさ、驚きはやっぱり紙面では再現できていないように感じました。

この本がきっかけで三浦さんを知り、彼と一緒に木を見て歩く体験をする人が増えてくれるといいなぁと思います。
ほんとに楽しくて、参加後は「森目線のメガネ」とでも呼びたい、違うレイヤーで世界が見えてくる。
このワクワク体験を一人でも多くの方に!!
そうしたら、自然との付き合い方、街の景色など、私たちを取り巻く環境が少しずつより楽しい方向に変わっていくのではないかと思うのです。

 

 

木のみかた 街を歩こう、森へ行こう (コーヒーと一冊)

木のみかた 街を歩こう、森へ行こう (コーヒーと一冊)