Exposition:空へ、海へ、彼方へー旅するルイ・ヴィトン展
会場前で、こんな素敵な自動車が来場者を迎えてくれます。
まず最初に展示されているのは、ルイ・ヴィトンを象徴するアイテムであるトランク「マレ」。
このトランクは頑丈&軽い、そして上がフラットなので積み重ねられる、という作りが当時としては本当に革新的だったのだとか。
ここから「旅の鞄といえばルイ・ヴィトン」という信頼を築き上げていくブランドの歴史がはじまります。
クラシックなトランク。
冒険。
ヨット。
空の旅。
列車。
あちらへこちらへと、様々な目的で旅するセレブリティのために、「あんなものが入れたい」「こんなものを運びたい」という彼らの要望に応え続けて、ブランドを発展させてきたルイ・ヴィトン。
その積み重ねてきた歴史の深さと厚みを感じることのできる、素晴らしい内容です。
私が一番好きだったのは、「ウール・ダプサンス(余暇の時間)」のパート。
書斎をイメージした空間に展示されたデスク・トランク、ライブラリー・トランク、ライティング・デスク…。
書物好きにはたまりません。
このトランクは三代目、ガストン・ルイ・ヴィトンのライブラリー・トランク。
デスク・トランク。
旅先でも、これで仕事ができちゃいます。
手紙を書くための道具一式をおさめたトランク。
こちらはイヴ・サンローランが所有していたというライブラリー・トランク。
三代目ルイ・ガストンの蔵書も展示されていました。
すべて自身の仕事に関する書物。
美しく装丁されていて、彼が相当の本好きだったことが伺えます。
これはブラッディ・トランクに関する記事(「トランクから死体が見つかった」といった類の…)をスクラップしていたもの。
こんな感じで、どのパートも新旧織り交ぜたヴィトン製品はもちろんのこと、一緒に展示されている小物から、室内空間や照明など、細部に至るまで凝りに凝りまくっていて圧巻でした。
こんなに質の高い展示会がすべて写真撮影OK、入場無料だなんて!
グランメゾンの本気を感じました。
★Information
海へ、空へ、彼方へー旅するルイ・ヴィトン展
紀尾井町特設会場
4/23(土)〜6/19(日)