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うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

もっと子どもに素敵な絵画体験を〜ルーブル美術館展で感じたこと

先日、国立新美術館ルーブル美術館展を観に行った感想をアップしました。

 

utakata.hatenablog.com

 

ずらりとそろった巨匠の作品に、「ルーブル美術館展」というキャッチーなタイトルもあって、普段は美術館に足を運ばなさそうな方たちもたくさん来ていました。そこには、小さなお子さんを連れた方も…。
 
この展覧会は日本テレビも協力していて、お子さん向けの音声ガイドや無料の鑑賞ガイドブックに名探偵コナンが使われていました。
 
会場で無料でもらえる子供向けガイドブック。
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この展覧会で特に見逃せない作品を、コナンはじめ、おなじみのキャラクターたちがわかりやすく解説してくれています。
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こういった子どもが好みそうな仕掛けで、絵画体験をサポートするのも素敵だとは思うのですが、私が気になったのは会場の混み具合。
かなり人がたくさん入っていて、不快まではいかないものの人を気にしながら絵を見ていくような感じで、絵の前に立って会話をしながらじっくり鑑賞するのがためらわれるような状況です。
人がたくさんいるし、じっと長いこと待っても絵を見られる時間はほんのちょっと。
絵も大人の目線から見て見やすい位置にかけられています。
そんななか、お子さんと一緒に絵を見るのはかなり大変なのではないかと思いましたし、子どももそんな状況で絵を見て、本当に楽しめるのかな?と。

 

錚々たる巨匠の作品が一度に見られる機会ってそんなにないですし、「子どもに本物の絵を見せたい!」って思って連れてくる親御さんの気持ちはよくわかるんですが、なかには明らかに人ごみに疲れてしまっている子もいて、「人がいっぱいで、お母さんやお父さんとゆっくり話せないし、疲れちゃった」みたいに、イヤな思い出にならないといいな、と心配になってしまいました…。

 

子どもに本物の絵を見せたいと考えているのであれば、本当にやるべきなのは子ども向けにアニメキャラを使った音声ガイドを用意したり、パンフレットを作ったりすることではなく、親子がおしゃべりしながらゆっくり絵を楽しめるように、親子のみに開放する日や時間帯をつくることではないのかなと思います。

 

海外の美術館だと、絵の教科書に載っているような有名な作品の前で、子どもたちと学芸員や先生たちが座り込んでじっくり会話を重ねながら絵を鑑賞していますよね。

ああいう光景を見かけるたび、子どもたちにとっては、とても絵が身近に感じられて素敵な体験になるだろうなと思うんです。

日本の美術館でも、子どもたちがそういう素敵な絵画体験をもっともっとできるようになったら、絵画や芸術を日常的に楽しむ人たちが増えていくと思うんですが…。

 

でも、こういったことは企画展しかやらない国立新美術館ではなく、充実したコレクションがあり常設展もある国立美術館などがやるべきことなのかもしれないですね。

 

もしかしたら、私が知らないだけで、すでにそういったイベントがあるのかもしれません…。

ただ「ルーブル美術館展」に来ている親子連れを見て、そんなことを感じました。