一期一会
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に
雲隠れにし夜半の月かな
小倉百人一首の一首として選ばれています。
この歌は十年ほど前に亡くなった友人が好きだった歌。
昔なじみの友達に会って、「もしかしたらあの人かな?」と思っているうちに、雲に隠れる月のように、あっという間に目の前からいなくなってしまった…。
懐かしい再会と、あっという間に時間が過ぎて、別れなければいけない寂しさを歌ったものです。
去年はいろいろ人の縁の不思議さとはかなさを考えさせられることがありました。
多くの場合、「じゃあ、また」と再会を約して別れますが、その"また"が来ないことがあるんですよね。
というよりも、"また"があることの方が奇跡なのかもしれない…。
一日一日を大切に。
今目の前にいるその人とまた会うことは、もしかしたらないのかも。
だからなるべく楽しい時間を過ごしたい。
当たり前のことなのですが、そのことの重さをひしひしと感じている年のはじめです。