うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

国立劇場 2月文楽公演 第三部「冥途の飛脚」 2/4

まだまだ続く、国立劇場開場50周年記念。
2月文楽公演は「近松名作集」と銘打って、3部ともすべて近松門左衛門作品がかかっています。

 f:id:utakatax:20170206081931j:image


初日に第三部「冥途の飛脚」を観てきました。
「愛しい女を他の男に渡したくない」と、公金横領という罪を犯す飛脚問屋の忠兵衛と、欠点だらけのダメ男でも惚れぬいて深く愛する遊女・梅川の恋の顛末。

ここしばらく、時代物ばかり観ていて、久しぶりの世話物でした。
国立劇場開場50周年記念の公演は「一谷嫩軍記」「仮名手本忠臣蔵」と、素晴らしい舞台が続いていたので、今日も楽しみにしていたのですが、「あれれっ?」という感じ。
このお話、ふんばれず、自分の弱さに流されていく人間の心の有り様を描いた、救いようがないほど暗く重く深い話だと思うのですが、そういう人の心のどん底を覗き込んでいるような怖さや凄みが感じられませんでした…。

 

松香太夫が病気療養のため休演されたので、太夫&三味線の床コンビは、

淡路町の段:咲甫太夫&清友→呂勢太夫&清治の語り継ぎ

・封印切の段:千歳太夫&富助

・道行相合いかご:梅川・文字久太夫、忠兵衛・睦太夫、他のかけあい

でした。
太夫の語りからは、恋ゆえに道を踏み外してしまう忠兵衛の心の迷いや震えがいまいち見えませんでしたし、梅川の嘆きもこちらに刺さってこず、さらりと流れていった印象。

みなさん、「元気にはきはきと」という感じの語りでどの部分もくっきりしすぎていて、緩急や抑揚のメリハリがなく、一本調子に感じられます。

封印切の段を語った千歳太夫&富助さんのコンビは、昨年12月の「仮名手本忠臣蔵」9段目、山科閑居の段がとてもよかったので、楽しみにしていたのですが…。

世話物って、ある意味時代物よりも難しいのかもしれません。

 

対する人形は、玉男さんの忠兵衛に清十郎さんの梅川。

文句のない配役ですが、このお二人が恋人同士でがっつり組まれるのは珍しいような…。

どちらも無駄な動きは極力抑えた品のよい遣いぶりで、悲恋の恋人同士の雰囲気をたっぷり堪能させてくれました。

とくに清十郎さんの梅川は、忠兵衛を愛したばっかりに、彼のせいでどんどん追い詰められていく状況をぐっと堪えている様が美しく(あまりの動揺のためか、ずっと手がわなわな震えているのです)、印象的でした。

 

この作品はツメ人形や馬などが立ち働く様を見せて飛脚問屋の繁盛ぶりを表現したり、300両を懐に入れて家を出た忠兵衛が「一刻も早く武家にお金を届けなければ」「でも梅川に会いたい…」と逡巡しながら街を歩き、結局欲望に負けて遊郭に足を運んでしまう場面を、動く背景や羽織、野良犬の人形を登場させて描いたり、二人がお互いに気遣いあいながら逃げて行く様を、羽織や雪を使って美しく演出したりと、とにかく細部まで練られていて見応えがあります。

そんな見どころがたくさん詰まった作品だからこそ、舞台をひっぱる太夫にはもっと頑張ってほしい…。

そう強く思いました。

 

★Information

国立劇場 2月文楽公演

近松名作集

第三部「 冥途の飛脚」

2/4(土)〜2/20(月)

爪にもナチュラルメイクを

ここ数年、なんにもしなさすぎだった爪。
「爪がきちんとしてるとやっぱりキレイに見えるなぁ」と思って、評判のよいネイルを試してみました。

セブン・イレブンのParaDoの、ファンデーションネイルという商品。
お値段500円。

色はピンクとベージュ2色ありますが、少しでも可愛くしたいと思ってピンクにしてみました。

 

f:id:utakatax:20170201000212j:image

 

f:id:utakatax:20170201000404j:image

 

においがキツイですが、塗りやすいし、すぐ乾くし、自然な色とツヤでもともとの爪が美しいように見せてくれて、まさに「爪にもすっぴん風ナチュラルメイク」のコピーそのまんま。
目のつけどころがいいなぁと思います。

これでお値段500円。
コンビニコスメ、すごいですね!!

夢がひとつ叶った!〜NODA・MAP第21回公演「足跡姫 時代錯誤冬幽霊」を観劇 1/21ソワレ

芝居人のなかでも憧れの人の一人、野田秀樹さん。
「彼の作ったお芝居を、いつか生で観てみたいなぁ…」と思ってから早10数年…。

次回作は
「舞台は、江戸時代。
十八代目中村勘三郎さんへのオマージュ。」
と聞き、これだけはどうしても観てみたく。
一般発売日にダメもとでトライしてみたら、チケットが取れたんです。

 

ということで観てきました!

NODA・MAP 第21回公演。
「足跡姫 時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)」

 

f:id:utakatax:20170123143231j:image

 

相変わらず、いろんなイメージ、物語の断片が飛び交う、言葉遊びに溢れた舞台。

宮沢りえ妻夫木聡古田新太佐藤隆太鈴木杏池谷のぶえ中村扇雀という豪華なメインキャスト。

テレビや映画でよく観る役者さんも、生で観るのははじめて。

それぞれに華も存在感もあって、役にぴったりで素晴らしかったです。

 

そして芝居そのものも、勘三郎さん、そして舞台芸術への愛が溢れてて、すっごくよかった…。

形に残らない、その瞬間にしか存在しない芸術。

そこに命をかけた人たちの物語。

 

ラストシーンを観てたら、実際に観たことのある勘三郎さんの舞台が次々浮かんできて、「ああ、もう勘三郎さんの舞台を生で観ることはできないんだなぁ」ということが突然胸に迫ってきて、気がついたらじわ〜と涙が出ていて視界がぼんやりしていました。

勘三郎さん、そして彼のよき相方、三津五郎さん、お二人が舞台の上で楽しそうにお芝居をしているのを観るのが大好きでした。

勘三郎さん、三津五郎さん、団十郎さん…。
江戸っ子らしい粋を感じさせてくれる大きな役者が立て続けにいなくなってしまったので、今の歌舞伎は少し淋しいです…。

 

★Information

東京芸術劇場 プレイハウス

NODA・MAP 第21回公演

作・演出 野田秀樹

「足跡姫 時代錯誤冬幽霊(ときあやまってふゆのゆうれい)」

1/18(水)〜3/12(日)

 

【主なキャスト】

三、四代目出雲阿国宮沢りえ

淋しがり屋サルワカ…妻夫木聡

死体/売れない幽霊小説家…古田新太

戯けもの…佐藤隆太

踊り子ヤワハダ…鈴木杏

万歳三唱太夫…池谷のぶえ

伊達の十役人…中村扇雀

腑分けもの…野田秀樹

Livre:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 池村千秋・訳『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(東洋経済新報社、2016年)

どんどん伸びる平均寿命。
そう遠くない未来、寿命100年の超長寿社会がやってきた時代をどう生き抜くか?を、仕事、家庭、パートナーシップ、余暇など、さまざまな視点で考察しています。


そこまで寿命が伸びると、一番問題なのは「生活に必要なお金をどう捻出するか」です。
教育…社会に出てから定年まで乗り切れるだけの知識・スキルを蓄える
→勤労…がむしゃらに働き、老後資金を貯める
→引退…現役時代に貯めたお金で生活
の3ステージのモデルケースはもはや通用しなくなります。

ある程度、レールに乗っていればうまくいった時代はもう終わり。
「自分はどうしたいのか」をしっかり考え、パートナーや会社、政府や社会の状況とすり合わせ、ときには要求をのんでもらうべく、交渉が必要なこともある。
主体的に考え、生きることが求められるタフな時代がやってくるのです。

本書ではいろいろな提案がされているのですが、キーワードは「多様性」と「対話」かなと思いました。
来るべき時代を厄災ではなく、チャンスに変えるために、できることからこつこつと。
この本、大人もだけど、これから進路を選んでいく高校生や大学生に読ませてあげたいです…。

若い人ほど、知っているか知らないかで、ものすごく差がつく情報だと思います。

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

 

 

 

「お笑い江戸名所 歌川広景の全貌」 at 太田記念美術館

駅でポスターを見かけて「面白そう♪」と思ったこちらの展覧会を観てきました。

 

 f:id:utakatax:20170119201801j:image

 

江戸市中で繰り広げられる「あちゃー」な瞬間を切り取った浮世絵の数々。
人間だけでなく、狐、狸、犬、猫、河童や雷様なども登場。
まるでドリフのコントのようなドタバタで、笑いのツボは今とまったく変わりません。

 

歌川広重の「江戸名所百景」や葛飾北斎の「北斎漫画」などの作品の構図をかなり借りています。

一部だけ観ると「え、これほとんどそのままじゃん!!」というものも…。
一緒に元ネタが並べられているので、比べてみることができ、広景さんのすばらしいパロディのセンスを楽しむことができます。

歌川広景(うたがわひろかげ)は幕末に2年8か月という短期間しか活動しておらず、出生も絵師としての経歴も詳しいことはほとんどわかっていないんだそう。
サントリー美術館の「小田野直武と秋田蘭画」しかり、まだまだ知られていないことがたくさんで、江戸時代の文化の重層性、そして魅力は底なし沼ですね…。

 

★Information

太田記念美術館

東京都渋谷区神宮前1-10-10

 

お笑い江戸名所 歌川広景の全貌

 1/5(木)〜1/29(日)

 

壽新春大歌舞伎 昼の部「通し狂言 雙生隅田川」 at 新橋演舞場 1/14

市川右近 改め 三代目 市川右團次 襲名披露
二代目 市川右近 初舞台
の記念公演。
昼の部「通し狂言 雙生隅田川(ふたごすみだがわ)」を、1/14(土)に観劇してきました。

 

f:id:utakatax:20170117080237j:image

 

作者は近松門左衛門

「隅田川」など、能の狂女ものの要素や梅若伝説などを取り込んだ、天狗が暗躍するお家乗っ取りのお話。

三代目猿之助さん(現・猿翁)が復活させた狂言で、今回で4回目の上演になるそうです。

 

襲名披露のおめでたい公演、そして一度観てみたいと思っていた演目だったので、チケット代を奮発しました!

(←あくまでも自分比。いつも歌舞伎座の幕見ばかりなので…。)

二階の右袖。

上手の端は見切れますが、花道や宙乗りの軌道はよく見える、よいお席でした。

 

f:id:utakatax:20170118185953j:image


右團次さん、猿之助さん、右近くん、三人での宙乗り、早変わり、鯉つかみ、本水の中での大立ち回りなど、スペクタクルな演出が盛り沢山。

ケレン味たっぷりの澤瀉屋らしい演目でした。

 

まず新・右團次さん。

猿島惣太のちに七郎天狗と奴軍介の二役。

猿島惣太はもともと、公家の吉田家に仕える家老・淡路前司兼成(男女蔵さん)の息子で、自身も父同様に奉公していたのですが、遊女・唐糸(笑也さん)に惚れ込み、彼女を身請けするために家のお金を横領してしまいます。

横領してしまったお金と同額を貯め、また元の立場に戻りたいという願いを胸に、今は人買いにまで身を落とし、あばら家に妻となった唐糸と住んでいます。

買い付けた子どもを折檻して死なせてしまい、それが主君の息子・梅若丸だったことを知ると腹をかっ切って自害。

天狗にさらわれ行方不明になっている梅若丸の双子の片割れ、松若丸を見つけると言い、天狗に生まれ変わって空を飛んでいきます。

 

右團次さんの男らしい雰囲気が、猿島惣太の役にぴったり。

あばら家のあちこちに貯め込んだ黄金の小判に埋もれながら、色に溺れて主君に背いたこと、人買いという仕事に身を染めていたこと、主君の子息・梅若丸を誤って殺してしまったことなど、さまざまを悔いながら自害する場面は、絵的にも美しく、右團次さん渾身の演技が迫力満点でとても見応えがありました。

 

もうひと役、奴軍介は、梅若丸がお家乗っ取りを狙う景逸(猿弥さん)にそそのかされて、大切な鯉魚の軸に目を書き入れてしまったために、絵から抜け出た鯉を捕まえる泳ぎの達人。

冬ですが、本水を使った鯉つかみと、その後の景逸とその家臣との大立ち回り。

三代目猿之助さんの下で磨いたケレンの演技が存分に生かされていて、大団円にふさわしい迫力満点の見せ場でした。

 

そして、ご子息の二代目右近くん。 

吉田家の跡取り、双子の梅若丸と松若丸を早変わりで演じます。

6歳だそうですが、とてもその年齢とは思えないほどしっかりしています。

台詞もしっかり聞こえますし、演技もばっちり。

ふっくらした可愛らしい顔立ちもあって、右近くんが何かするたび、客席はめろめろ♡

早くも「将来が楽しみね〜」の声があちこちから聞こえてきていました。

 

猿之助さんは、吉田家の奥方、班女御前でご出演。

夫を亡くし、梅若丸と松若丸、2人の息子もいなくなってしまい、正気を失ってさまよう姿がとても痛々しく、抑えた動きや台詞で母の哀しみを美しく表現されていました。

猿之助さんは何をやってもほれぼれするほど、魅せてくれますね。

今回は役柄もあって控えめでしたが、母を演じる猿之助さん、素敵でした。

 

海老蔵さんは吉田家の家臣のひとり、県権正武国で、出番は少ないながらも美しい姿で舞台に華を添えていました。

 

中車さんの大江匡房は公家姿が立派。

衣冠束帯姿って、何割増しかで身にまとった人をかっこよく見せてくれるように思います。

流石の存在感で、芝居の要所要所をきりっと締めていらっしゃったように感じました。


芝居のところどころに「高嶋屋」や三升の紋など、襲名にちなんだものが散りばめられていて、右團次という名前とともに新しい道を歩きはじめられるのだなぁとしみじみ。
猿之助さん、海老蔵さんはじめ、みなさんが新・右團次さんを全面的にサポートされていたのが印象的でした。

梨園の出ではなく、ここまでくるのには大変な努力とご苦労だったと思いますが、ご襲名おめでとうございます!!

これからの右團次さん、そして右近くんのご活躍が楽しみです。

 

★Information

新橋演舞場

壽新春大歌舞伎

昼の部
通し狂言 雙生隅田川

1/3(火)〜1/27(金)

 

【配役】

猿島惣太 後に七郎天狗

奴軍介…市川右團次

班女御前…市川猿之助

大江匡房市川中車

淡路前司兼成…市川男女蔵

小布施主税…中村米吉

次郎坊天狗…大谷廣松

梅若丸/松若丸…市川右近

局 長尾…市川笑三郎

勘解由兵衛景逸…市川猿弥

惣太女房 唐糸…市川笑也

吉田少将行房…市川門之助

県権正武国…市川海老蔵

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2016/17「アナスタシア」

英国ロイヤル・オペラ・ハウスの舞台が映画館で楽しめる企画。
2016/17シーズン、バレエの第1作目「アナスタシア」を観てきました。

 

f:id:utakatax:20170114091949j:image

 

ケネス・マクミラン振付。
自分はロシア・ロマノフ王朝、最後の皇帝ニコライ2世の末娘アナスタシアだと主張するアナ・アンダーソンを描いた作品です。

良くも悪くもマクミランらしい、人間の内面にぐっと入り込むどろどろ重厚なバレエ。

第1幕、第2幕はロシア帝政時代の宮廷が舞台。

皇女として何不自由なく幸せに暮らしていた時代のアナスタシアの姿が描かれます。

音楽はチャイコフスキー、振付もクラシックな技法をふんだんに盛り込んだ優雅な雰囲気です。

第3幕では一転して、舞台は精神病院。

「私は皇女アナスタシアのはず…」自らのアイデンティティに悩むアナ。

電子音と人が会話している音声からはじまり、振付もきわめて現代的でコンテンポラリーダンスのよう。

 

記憶やアイデンティティ、喪失という作品のテーマがぎゅっと詰まった、精神病院を舞台に繰り広げられる第3幕が圧巻でした。
1971年の作品ですが、今見ても全然古く感じません。

振付も音楽も抽象度が高く、見る人によってさまざまなことを考えたり、感じたりできるような幅の広さを感じます。

その分、第1幕と第2幕が退屈で、とってつけた感がありました。

実際、このバレエはもともと第3幕のみが先に作られて上演され、その後第1幕第2幕を加えて全幕もののバレエとしてあらためて発表されたそうです。

 

英国ロイヤル・バレエ団はいろんな人種のダンサーがいるので、見た目や踊り、キャラスターもいろんなタイプの人がいて面白いですね。

その分、統一感がなく、バラついているともいえますが、公演ごとに役に合うダンサーを当てられるのも、ダンサーに多様性があるからこそ。

不気味な雰囲気で皇帝一家を陰で牛耳っているラスプーチン(ディアゴ・ソアレス)、第2幕の舞踏会の場面でダンサーとして登場し華を添えるマチルダ・クシシェンスカヤ(マリアネラ・ヌニェス)など、要所要所にぴったりのソリストが配置された豪華なキャストで、全編とおして見所がたくさんありました。

 

しかし、なんといっても主役のアナスタシア/アナのナタリア・オシポワが素晴らしかった!!

とくに3幕、「自分」という存在が崩れかけて、精神が不安定になっている状態を身体全体で表現する踊りが真に迫っていました。

彼女のずば抜けた身体能力が生かされていて、とてもはまっていると思います。

彼女は強靭な足の持ち主としても有名ですが、甲からつま先にかけてのラインが本当に美しいですね。
足先が映るたび、見とれてしまいました。

 

ちょっと歪んだ世界を表現した舞台装置、あの時代の貴族ならではの雰囲気たっぷりのクラシックで上品な衣裳など、細部も凝っていて素敵だったことを記しておきます。

 

 

 

★Information

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2016/17

「アナスタシア」

 

【振付】ケネス・マクミラン

【音楽】ピョートル・チャイコフスキー&ボフスラフ・マルティヌー

【指揮】サイモン・ヒューエット

【出演】アナスタシア/アナ・アンダーソン:ナタリア・オシポワ

マチルダ・クシシェンスカヤ:マリアネラ・ヌニェス

ラスプーチン:ディアゴ・ソアレス