うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

旧白洲邸武相荘

冬らしくからっと晴れて、雲ひとつない青空の休日。
友人と鶴川にある旧白洲邸武相荘へ。

 

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江戸時代に建てられたという、茅葺き屋根に「田」の字型の養蚕農家だったお宅は、白洲次郎・正子夫妻の長い年月をかけた手入れによって、趣味よく居心地のよい住まいに変身していた。

 

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もともと土間だったところ(牛を飼っていたらしい…)を、床暖房を入れた白いタイル貼りにして応接間兼居間にしてしまう、など、その前衛性と感性に驚き。

家の北側にある本でいっぱいの正子さんの書斎。
そして、サンローラン、ミッソーニエルメスジバンシィなど、錚々たるグランドメゾンの品ばかり、でもどこか"らしさ"のあるワードローブ。
和も洋も、骨董品から現代の作家ものまで、選び抜かれた食器や調度。
素晴らしかった…。

 

よい空間というのは、ほどよく五感を刺激してくれ、「今、ここにいる」という感覚をしみじみと味わわせてくれるものなんだなぁ。

 

入口入ったところにある屋外にある囲炉裏。

パチパチと炭の爆ぜる音。

煙の匂い。

じんわりと伝わってくる熱…。

囲炉裏っていいなぁ。

 

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二人の娘さんで、現在、武相荘の管理をしておられる牧山桂子さんの、
「二人は趣味(hobby)は違っても、嗜好(taste)は似ていたと思います」
という言葉が印象に残った。

 

ひととおり見終わった後は、敷地内にあるレストラン&カフェでお茶を。

 

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コーヒーとアップルパイをいただく。

器はもちろん、福山隆一さんのフクちゃんの絵やオーストラリアの先住民アボリジニの楽器ディジュリドゥなどが飾られたインテリアも素敵で、とても落ち着く空間だった。

 

 

かくれ里 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)

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お能の見方 (とんぼの本)

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