うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

茶の湯、初体験

ずーっと憧れはあったものの、敷居が高くて一歩を踏み出せずにいた茶の湯を初体験してきました。

ワークショップという形式で、先生のご自宅で軽食をいただいてからのカジュアルなお茶のお稽古。
テーブルにセッティングされたお茶道具で、椅子に座って行います。
服装もカジュアルでOKという、初心者にはなんとも嬉しいハードルの低さです。

まずは先生と参加者のみなさんと、おしゃべりしながらの軽食。

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クロワッサンの卵キュウリサンド、春野菜のスープ、スモークサーモンを添えたグリーンサラダ、そしてフルーツポンチでした。
スージー・クーパーのお皿や切子のグラスなど、器使いも素敵。

今回は「卯月ノ茶会」。
名残の花を惜しんでの、桜尽くしのお菓子とともに楽しむ薄茶です。
お茶はまったく初めて、だったので、干菓子のいただき方と薄茶の点て方を教わりました。

お菓子は、赤坂塩野さんの花衣とさくら。

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ふんわりとやさしいピンクの、美しいお菓子です。

そして、お茶を点てる前のセッティング。

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お茶の世界では、この丸いお盆の中に小宇宙があると考えるそうです。

今回飲んだお茶は、小山園さんの春霞。
棗に入れる前にお抹茶の粉を茶こしでふるいました。
このひと手間をかけることで、滑らかで口当たりのよいお茶が点てられるとのこと。

先生に点て方を教わって、まずは自分で一杯、点ててみました。
干菓子とともに味わってから、二杯目は先生に点てていただくことに。
先生のお茶を点てる一つひとつの所作がとても美しくて、見とれてしまいました…。
そして、先生のお茶の美しいこと!!

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自分で点てたものとはまったく別物。
滑らかでまろやかで、でもお茶の香りや苦味はしっかりとし、とても美味しかった…。

すべての道具を清めてからお茶を点てるなど、初めて知ることがたくさん。
お茶の世界って、本当に奥深い…。
その世界をちらっとでものぞくことができて、とても素敵な体験でした。

茶の湯も、紅茶も中国茶も、または珈琲でも、一杯をていねいに淹れて飲む時間は、「今、ここ」を大切にすることのできる豊かなひとときだなぁと思います。