大河ドラマ「花の乱」
今、応仁の乱の本を読んでいるからか、昔、夢中で見ていた大河ドラマ「花の乱」が懐かしくてたまりません。
市川團十郎と三田佳子をダブル主役にすえて、足利義政&日野富子夫妻を中心に、応仁の乱を描いたドラマ。
若き日の義政&富子を演じる、新之助(現・海老蔵)と松たか子、二人の若さ溢れる輝くばかりの美しさ。
西軍・山名宗全役の萬屋錦之助、東軍・細川勝元役の野村萬斎をはじめとする、濃ゆ〜い脇役陣のこってりした芝居。
これでもか、と人間のドロドロした部分をあぶり出す市川森一の脚本に、三枝成彰の華麗な音楽。
見どころはいっぱいなのですが、ドラマの芯になっている、義政&富子夫妻の描かれ方が印象的だったんですよね。
内向的で自分の美の世界に浸っていたい義政と、情熱的で生命力溢れる富子。
水と油のような、まったく相容れない性格の者同士で夫婦になって、最初はお互いに理解し合おうと努力する二人。
義政の将軍退位をきっかけに、弟の義視に将軍職を譲りたいという義政と、自分の息子・義尚に跡を継がせたい富子。
意見が対立して、気持ちがすれ違い、夫婦の仲が冷え切っていく様がやたらと生々しかった記憶があって。
でも、最後に富子が「御所様(義政)あってのわたくしだった」というようなことをしみじみ言う場面があって、ああ、あれだけ周りを巻き込んですったもんだしてたけど、これって夫婦の物語だったんだなぁっていうのが、すごく心に残っています。
今見たら、どんなことを思うでしょうか…。
NHKアーカイブスにアップされている映像だけ観ても、ものすごく面白いです。
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