うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

Livre:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 池村千秋・訳『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(東洋経済新報社、2016年)

どんどん伸びる平均寿命。
そう遠くない未来、寿命100年の超長寿社会がやってきた時代をどう生き抜くか?を、仕事、家庭、パートナーシップ、余暇など、さまざまな視点で考察しています。


そこまで寿命が伸びると、一番問題なのは「生活に必要なお金をどう捻出するか」です。
教育…社会に出てから定年まで乗り切れるだけの知識・スキルを蓄える
→勤労…がむしゃらに働き、老後資金を貯める
→引退…現役時代に貯めたお金で生活
の3ステージのモデルケースはもはや通用しなくなります。

ある程度、レールに乗っていればうまくいった時代はもう終わり。
「自分はどうしたいのか」をしっかり考え、パートナーや会社、政府や社会の状況とすり合わせ、ときには要求をのんでもらうべく、交渉が必要なこともある。
主体的に考え、生きることが求められるタフな時代がやってくるのです。

本書ではいろいろな提案がされているのですが、キーワードは「多様性」と「対話」かなと思いました。
来るべき時代を厄災ではなく、チャンスに変えるために、できることからこつこつと。
この本、大人もだけど、これから進路を選んでいく高校生や大学生に読ませてあげたいです…。

若い人ほど、知っているか知らないかで、ものすごく差がつく情報だと思います。

 

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)