うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

国立能楽堂 一月定例公演 能「難波」狂言「松楪」

2018年も、芝居初めは能楽から。

 

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能「難波」(金春流)
「難波津に咲くやこの花冬ごもり
今を春べと咲くやこの花
仁徳天皇と難波の梅の花にまつわる世阿弥作の曲。
百済国から日本にやってきた王仁と花のように美しい女神・木花開耶姫が太平の御代を言祝ぎます。
穏やかな海、さわやかな風、静かな大地…
昔から人々が願うことは変わりません。
ゆったりした流れに、眠気を誘われて、半分くらい夢の中でした…。

 

狂言「松楪」(大蔵流)
年貢として、楪を納めにきた丹波国のお百姓と、根付き松を納めにきた摂津国のお百姓。
「年貢にまつわる和歌を一首詠め」のムチャぶりに応え、褒美としてお酒を賜って、舞を舞う、おめでたい演目。
舞の最後に片膝をどんっと着いて座る、カッコいい終わり方でした。

 

★Information
国立能楽堂一月定例公演

 

能「難波」(金春流)
前シテ/老人 後シテ/王仁:金春安明
前ツレ/女 後ツレ/木花開耶姫:金春憲和
ワキ/廷臣:殿田謙吉
ワキツレ/随臣:大日方寛
ワキツレ/随臣:則久英志
アイ/梅の精:山本則秀
笛:一噌隆之
小鼓:曽和正博
大鼓:内田輝幸
太鼓:三島元太郎
後見:本田光洋 横山紳一
地謡:中村昌弘 山中一馬 本田芳樹 高橋忍 本田布由樹 辻井八郎 後藤和也 山井綱雄

 

狂言「松楪」(大蔵流)
シテ/摂津国の百姓:山本則孝
アド/丹波国の百姓:山本則重
アド/奏者:山本東次郎