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うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

「フェードル」 at シアターコクーン 4/22マチネ

ジャン・ラシーヌギリシャ悲劇をもとに書いた、フランス戯曲の代表的な作品のひとつ。
大竹しのぶさんの演技を一度生で観てみたくて、何年ぶりかもわからない、超王道のストレートプレイを鑑賞しました。

 

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とっても観づらいコクーンシートでの観劇だったのも大いに関係があるかもしれませんが、役者さんたちの熱演の割にはあまり響くものがなかったなぁというのが正直なところです。


ギリシャ悲劇がもとになっていることもあって、逃れられない自らの運命(愛の女神ヴィーナスの呪い)として、義理の息子・イッポリットへの禁断の愛に狂っていくフェードルによって、周りの人たちも破滅の道に引きずり込まれる、というドロドロした話なのですが、出演者の演技の質やレベルにバラツキがあって、ときどき緊張が途切れてしまうんです。
こういうお話は緊張の糸が途切れないように、が〜っと一気にクライマックスまで持っていってくれないと辛いのですが…。


真ん中に椅子がひとつ置いてあるだけのシンプルな舞台で、大げさな身体の動きは許されず、お互いの言葉だけで物語を紡いでいく(それも膨大な独白ばかり)、王道の演出なので、きちんと台詞を話すことができる役者さんを揃えないといけないのですが、今はそれも難しくなってるんでしょうね。

 

物語の中心にいる王妃や王子、王よりも、フェードルの乳母エノーヌ役のキムラ緑子さんと、王子イッポリットの養育係テラメーヌ役の谷田光さん、脇を固めるお二人の演技がきらりと光っていて印象的でした。