うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

「お笑い江戸名所 歌川広景の全貌」 at 太田記念美術館

駅でポスターを見かけて「面白そう♪」と思ったこちらの展覧会を観てきました。

 

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江戸市中で繰り広げられる「あちゃー」な瞬間を切り取った浮世絵の数々。
人間だけでなく、狐、狸、犬、猫、河童や雷様なども登場。
まるでドリフのコントのようなドタバタで、笑いのツボは今とまったく変わりません。

 

歌川広重の「江戸名所百景」や葛飾北斎の「北斎漫画」などの作品の構図をかなり借りています。

一部だけ観ると「え、これほとんどそのままじゃん!!」というものも…。
一緒に元ネタが並べられているので、比べてみることができ、広景さんのすばらしいパロディのセンスを楽しむことができます。

歌川広景(うたがわひろかげ)は幕末に2年8か月という短期間しか活動しておらず、出生も絵師としての経歴も詳しいことはほとんどわかっていないんだそう。
サントリー美術館の「小田野直武と秋田蘭画」しかり、まだまだ知られていないことがたくさんで、江戸時代の文化の重層性、そして魅力は底なし沼ですね…。

 

★Information

太田記念美術館

東京都渋谷区神宮前1-10-10

 

お笑い江戸名所 歌川広景の全貌

 1/5(木)〜1/29(日)