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うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

通し狂言 仮名手本忠臣蔵【第二部】 at 国立劇場

文化の日
三ヶ月にわたる「仮名手本忠臣蔵」の完全通し上演の第二部を鑑賞してきました。

 

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11月の第二部は、浄瑠璃「道行旅路の花聟」から七段目「祇園一力茶屋の場」まで。

五、六、七段目と今でもよくかかる人気の場面です。

色に耽って主君の大事の場に居合わせなかったことを悔いながら、「いつかはご恩返しを」と心に刻み、恋人である腰元おかるの故郷に身を寄せる早野勘平。
おかる一家を巻き込んで勘平に降りかかる悲劇と、祇園で遊興三昧する大星由良之助が明かす復讐の本心。

先月のゆったりと重々しい雰囲気漂う武士の世界から、農村や遊郭など庶民の世界になって、物語はぐっとくだけて親しみやすい雰囲気に。
菊五郎さんの勘平と吉右衛門さんの由良之助。
それぞれニンにあった持ち役で、素晴らしい舞台でした。


とくに五段目の「二つ玉の場」は様式美と写実的なところが溶け合って、菊五郎さんの色気あふれる巧みな芝居が面白く、ひとときも目が離せませんでした。

台詞は少ないのですが、型にそった動きを見ているだけで勘平の心の内が痛いほど伝わってきます。
またこの場面では、人を殺して金を奪う、松緑さんの斧定九郎が人形のように美しくて、ぞくぞくする雰囲気たっぷりで、まさに"悪の華"。

出番は短かったのですが、とても心に残りました。

幕開けの所作事、錦之助さんの勘平と菊之助さんの華のある絵のように美しいカップル、東蔵さんのおかやの人間味溢れる愛嬌たっぷりな芝居、雀右衛門さんの遊女になってからのおかるの美しさと勘平を思う一途な心など、今回も見どころたっぷり。
来月はいよいよ討ち入りです。

 

★Information
国立劇場開場50周年記念
通し狂言 仮名手本忠臣蔵【第二部】
11/2(水)〜11/26(土)

四幕五場

浄瑠璃 道行旅路の花聟 清元連中

五段目 山崎街道鉄砲渡しの場

            同 二つ玉の場

六段目 与市兵衛内勘平腹切の場

七段目 祇園一力茶屋の場

 

【主な配役】

早野勘平(道行旅路の花聟)…中村錦之助

鷺坂伴内(道行旅路の花聟)…坂東亀三郎

おかる(道行旅路の花聟、六段目)…尾上菊之助

早野勘平(五段目、六段目)…尾上菊五郎

斧定九郎…尾上松緑

千崎弥五郎…河原崎権十郎

判人源六…市川團蔵

与市兵衛女房おかや…中村東蔵

一文字屋お才…中村魁春

大星由良之助…中村吉右衛門

寺岡平右衛門…中村又五郎

斧九太夫…嵐橘三郎

大星力弥…中村種之助

遊女おかる…中村雀右衛門