うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

週末たび 静岡・三島ゆき旅行 1日め①〜せせらぎの町を散策

大好きなミシマ。
その"三島由紀夫"というペンネームの由来になった町、静岡県三島市に週末1泊2日で旅行に行ってきました。

東京から東海道新幹線に乗ること1時間。
あっという間に三島駅に到着。

南口から外へ出て少し歩いたところに、溶岩が冷えて固まってできたところが自然のまま残されている一角がありました。

溶岩の上に生える木。

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今はすっかり緑で覆われてうっそうとしています。

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三島市は地形的に、古富士山のときの溶岩の流れの上に、新富士山ができたときの溶岩が流れて重なっている、その縁の部分にあたるので、古い層と新しい層の隙間から富士山の地下水が豊富に吹き出し、町のあちらこちらに湧水が流れる川や水路があります。
"せせらぎの町"なのです。

この溶岩の一画も、三島の地形の成り立ちを知ることのできる場所でした。
「しょっぱなからすごいものを見たなぁ」と思いながら向かったのは、すみの坊 本町店。
三島の名物、鰻のお店です。
水がきれいだからなのか、三島の鰻は変なクセがなく美味しい、ということで、昔から有名なのだそう。

まずは名物の鰻で、お昼ご飯。
鰻丼 肝吸いと香の物付き。

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丼が金色で、運ばれてきたときからテンションが上がります。
夢中でほおばり、完食。
大変美味しゅうございました。

そのあとは、町中を散策してみました。
こちらは三島梅花藻の里。

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三島梅花藻(ミシマバイカモ)は、きれいな水にしか住めない水草
かつて町の水路のどこでも見られたのだけれど、高度経済成長に伴うさまざまな変化で水が少なくなる、汚れるで、見られなくなってしまったとのこと。
ここはお隣の町に残っているのを分けてもらって、町中に復活させる取り組みをしているメインの場所。
小さな白い花が可憐でした。

そして、町中を流れる源兵衛川ぞいを駅に向かって歩いてみました。

ここは公園として整備されている一画。
きらきら輝きながら流れる川に、小鳥のさえずりや陽を透かした木々の緑が美しい。

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とぎれとぎれではあるけれど、川中を歩ける遊歩道があってアスレチック気分。

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橋の下をくぐるところもあります。

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今の時期は、夜に蛍を見ることもできるそう。

そして、遊歩道のスタート地点に着きました。
伊豆登山鉄道の線路を間近に見られます。

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遡ってしまったのでわからなかったのですが、本来はこんなふうに線路脇の階段を降りるんですね。

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スタート地点のすぐ近くには、江戸時代は三島の宿に時間を知らせていたという時の鐘と東海道沿いにある三石神社があります。

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ちょうどお祭りの日だったので、紅白幕や提灯で賑やかに飾り付けられていました。

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この色合い、The.日本の祭り!、でワクワクしますね。

そして三石神社といえば、すぐ近くに江戸時代から創業しているという鰻の老舗、桜屋さんがあります。

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いつもお店の前には行列ができています。
写真は翌日の朝、誰もいないときに撮影したもの。

これでひとまず町の散策は終わりにして、今回の旅の目的、その1、ベルナール・ビュフェ美術館へ向かいます。