うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

革装豆本作り

昨年同じ頃、和綴じの豆本作りのワークショップに参加したヨンネさん主催。
革装豆本作りのワークショップに参加してきました。
会場も前回と同じ西荻窪の焼き菓子屋さん、モイスェンさんです。

古いロシア語?の本のページを利用して、中身の折丁づくりからスタート。
折丁ができたら、糸でかがります。
今回は一本どりの糸で一本の針だけでかがる、一本どりかがり、というやり方。
糸も豆本なのであまり厚みを出さないために、ミシン糸を使いました。

こういう体で覚えるタイプの手仕事って、やらないとどんどん忘れてしまいますね…。
久しぶりのかがりだったので、手元があぶなくアタフタ。
糸の引き方がゆるかったのか、少しだらしのない中身になってしまいました。

全部の折丁を綴じたら、見返しを貼り、ボンドで背固め。
ちゃんと寒冷紗と花切れも貼りました。
ここまでできたら、中身は完成。

次は外装を作ります。
今回は革。 革なんです!
いくつかある革の中から、赤みを帯びた深い茶の山羊革を選びました。

布と同じく必要なサイズを切り出して印をつけたら、ボール紙を貼り付けます。
そして、折り込んで貼る革の部分を厚みが出ないように加工していきます。
この厚みを出さないようにひと手間かけるのが、革装の面白さ。
革は生き物なので、一枚一枚感触が違うのです。
うまく革の癖を見極めながら作業するのが難しくて、楽しい!
切るのには、手術用のメスを使いました。
加工が終わったら、革を内側に折り込んで貼り、外は完成。

最後に中身と外を合体させたら、出来上がりです。
今回は中身と外を張り合わせる前に、背の部分の革に穴を開けて紐を通し、ペンダントにしました。

完成品はこちら!
お茶とお菓子とともに。

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ちっちゃくても、本格仕様です。

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いろいろ見ると粗はあるものの、赤味のあるこっくりした茶色でシボのあるヤギ革がいい感じ。
やっぱり革装はいいな〜、としみじみ思ったワークショップでした。


ヨンネさんは昨年、本を出されました。
今回作った革装豆本の作り方も載っているそうです。

はじめて手でつくる本

はじめて手でつくる本


★Information
古本と手製本 ヨンネ
 
焼き菓子Maueshen
東京都杉並区西荻南3-17-7
Tel 03-6323-7002