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うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

Musee:祖父江慎+コズフィッシュ展 ブックデザイ

行ってきました。
日比谷図書文化会館で開催中の祖父江慎+コズフィッシュ展「ブックデザイ」。

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懐かしい本がたくさん。
そして「あの本もこの本も、みんな祖父江さんが手がけたものだった!」という驚き。

たんなるブックカバーのデザインにとどまらず、造本から本文の組版、印刷、紙やインクの種類、フォントまで、「もの」としての本のあらゆる可能性に挑み続ける日々。
そのほんの一端(それでもものすごい密度なんだけど…)をのぞくことができる、本好きにはたまらない空間でした。

あらゆる細部に執拗なまでにこだわり続け、既存のものでいいものがなければ、自分で開発し作ってしまうという、半ば狂気じみた仕事ぶり。
その結果、一冊の本がものすごい情報量を持つことに。
五感に訴えかける仕掛けがこれでもか!と詰め込まれているので、「そりゃあ、本屋さんに行って見かけたら、思わず手にとってしまう存在感を醸し出すよね」と納得の本作り。
祖父江さんの情熱に圧倒され、あまりの熱量に焦げてしまいそうでした…。

会場の構成はこちら。
A
〈前期〉
ブックデザイ20世紀(1980〜2000)
〈後期〉
ブックデザイ21世紀(2001〜2016)
B 迷う脳みそ コミックス編
C 迷う脳みそ 読みもの編
D 紙の背骨
E 文字を並べる
F 刷っちゃう盛っちゃう
G 凸や凹や口
H 本の寿命
I 闇で見る
J 音のカタチ

最後の「漱石」コーナーでは、最近祖父江さんが手がけた夏目漱石の『こころ』にちなんで、『こころ』初版本発行時、ほかならぬ漱石自身が手がけた装丁のための原画や自筆原稿がありました。
こちらはヴァレンタインデイ、2月14日(日)までの前期「cozf」編のみの展示だったようで、思いがけず貴重な資料を見ることができて嬉しかったです。

観覧者はもれなく、こんな冊子がもらえます。

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このイカみたいなキャラクターは、耳の奥、眼のうしろにいる三半規管、サンハンちゃん。
私たちにうっとりやドキドキを伝えてくれるのは、ほかならぬこのサンハンちゃんだそう。
このゆるさ、いいですね。好きです。

一部展示替えがあり、後期の展示はまだやっているので、また足を運んでみたいな、と思ったりしています…。

★Information
日比谷図書文化館
東京都千代田区日比谷公園1-4

祖父江慎+コズフィッシュ展 ブックデザイ
1/23(土)〜3/23(水)