うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

2月の箱根旅行、2日め〜箱根神社、とろろのお昼ごはん、彫刻の森美術館

箱根旅行の2日め。
宿で素晴らしい朝ごはんを食べ、エネルギーを補給したあと、チェックアウトしてバスに乗り、箱根神社へ向かいます。

箱根神社は歴代の武将たちが戦勝祈願のために詣でたといわれる由緒ある神社。
久しぶりに訪れましたが後ろに山を背負っているものの、芦ノ湖に面しているせいか、ほかの大きな神社に比べてやさしい空気が流れていると思いました。

箱根神社からまたバスに乗って移動。
お昼ごはんを食べるため、宮ノ下までやってきました。
訪れたのは「箱根自然薯の森 山薬」というとろろ料理のお店。
ちょうど訪問した前日にテレビ番組で紹介されたとのことで、かなりの列ができていました。
ただ、せっかくここまできたのでと、待つことに。
小一時間ほどで席へ案内され、おかわり自由の麦めしに薬味を添えた自然薯とろろ、きのこ汁に山芋ステーキ肉味噌あんかけ、自家製浅漬けのつく麦めしとろろ膳をいただきました。

このお店、店内は広いのですが、席をかなりゆったり作ってあるので、あまり回転率はよくないようです。
その分、ゆっくり食事が楽しめます。
窓の外は蛇骨川沿いの渓谷が広がっていて、景色もごちそう。
この日はとても寒くて粉雪が舞っていました。

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一緒に来た友人は明日の仕事のため、帰らなければいけない時刻になったので、ここでお別れしました。

一人で箱根登山鉄道に乗って、彫刻の森美術館へ。

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観たかったのは、こちらの展示。
淺井裕介-絵の種 土の旅

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この作家のことはインターネットでたまたま知ったのですが、土を使って絵を描く方です。

展示の中にも、今回の絵に使われた土たちが紹介されているコーナーがありました。
「大地の色見本(彫刻の森編)」 (2015年)

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世界中から集められた土たち。
「土」とひと口に言っても本当にいろんな色、質感があります。
中には展覧会場になった、彫刻の森美術館の敷地の土も。

その土を使って描かれた絵。
「双子の鼠(彫刻の森編)」 (2013-2015年)
とても大きい作品なので、一部です。

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同じモチーフをマスキングテープとペンで作った作品。
「双子の鼠(マスキングプラント)」 (2013-2015年)

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真ん中に飾られた作品は「標本・旅鼠」 (2013-2015年)
手前の犬も作品です。
「青犬」(2015年)

そして、今回の展覧会の目玉。
大きな大きなオブジェ作品。

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「土の旅」(2015年)

一部のアップ。

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とても温かみがあって、太古の昔、岩窟などの壁に描かれた絵を彷彿とさせる絵。

このオブジェを中心に空間全体が作品として作り上げられていました。

壁に描かれた絵。

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壁に飾られた小さな土人形。

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アトリエの雰囲気を再現したスペースも。
「展覧会のためのアトリエ」(2015年)

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わざわざ訪れた甲斐のある、とっても素敵な展覧会でした!

※展示作品はすべて写真撮影が許可されていました。

まだ少し時間があったので、十数年間ぶり?の訪問となったピカソ館へ。

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力強い線と形、そして色。
とてもエネルギッシュでストレートで、やっぱりピカソはいいなぁと再認識。

キーワードごとに、ピカソの言葉や創作風景を写した写真とともに作品が展示されていたのですが、"闘牛"のパートのピカソの言葉があまりにも"らしく"て目が止まりました。
「一つのものを仕上げるとは、それを終えること、それを破壊すること、それからその魂を奪い去ること、闘牛場の牛みたいにそれに「とどめ」を刺すということだ。」 

閉館ギリギリまでピカソ館で過ごし、美術館を後にしました。

出口に向かって歩いている途中、去年、国立新美術館で回顧展を観て、その魅力を知ったニキ・ド・サンファルの彫刻作品を発見。

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今度は暖かい時期に来て、屋外に展示された彫刻作品をゆっくり楽しんでみたいです。

★Information
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1

箱根自然薯の森 山薬

彫刻の森美術館
神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121