うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

2月の箱根旅行、1日め〜岡田美術館初訪問&古き良き昭和の面影を残す日本旅館

2月初旬に、久しぶりに箱根へ泊りがけで行ってきました。
単独行動の多い私ですが、年頃の近い女友達と一緒の旅です。
目的はこちらの展覧会を見ること!

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岡田美術館で開催中の「箱根で琳派 大公開 第二部:江戸・大阪編ー抱一・其一・芳中などー」です。

それぞれの家が離れているため、待ち合わせは現地集合、当日美術館で!ということに。
いろいろ調べてみたところ、自宅から小田原まで行き、そこからバスで岡田美術館のある小涌園まで行くのがよいことがわかりました。

で、まずは小田原駅まで電車で移動。
朝ごはんを食べずに出てきたため、途中でエネルギー切れしそうだったので、ここで駅ビルの中にある菜の花ヴィレッジのカフェで一休み。
小田原うさぎと珈琲です。

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小田原うさぎはどーんとバターの塊が入ったどらやき
あんことバターって、どうしてこんなに美味しいコンビなんでしょうか。
この組み合わせを考えた人、天才!!

お腹も満たされたところで、駅前のバスロータリーからバスに乗って、一路箱根へ!
いくつか行き先がありますが、どのルートもほぼ小涌園は通るようでした。

初めて訪れる岡田美術館。
小涌園のバス停を降りてすぐ、美術館への入り口が見つかりました。

「ごめん〜、寝坊した〜」と友人から連絡が来たので、先に入館して待っていることに。
ここで一度めのビックリ。
入館料は2700円!!
むむむ、なかなかいいお値段…。

そして二度めのビックリは、スマートフォンやカメラなどの記録媒体の持ち込み不可!ということ。
全部入口のところに設置されたコインロッカーに預けなくてはなりません。
そのうえで、空港で飛行機に乗る前にやる、あの金属探知機と手荷物の赤外線検査が必要という厳重ぶり。

スマートフォン以外に時刻を確認できるものがないうえ、友達と美術館内で落ち合うことにしたのですが、あまりの美術館の広さにちゃんと会えるのか、どっきどき。
無事に合流できたのですが、会えるまではひたすら携帯電話が普及する以前の待ち合わせの時の緊張感を思い出していました。

さて、肝心の展示ですが、こちらの美術館。
なんと5階建て。
この日、三度めのビックリです。

メインの「箱根で琳派 大公開」展は4階と、3階に展示された2点の屏風。
そのほか、1階中国陶磁、2階日本陶磁、3階絵画・漆芸、5階仏教美術陶磁、大充実のコレクション。
広くてゆったりしていて、1日過ごせてしまうくらい見応えがありました。
1点1点じっくり観たいので、気になるあれこれに後ろ髪をひかれながら、3階と4階の琳派作品から鑑賞。
昨年秋に足を運んだ、山種美術館の「琳派、秋の彩り展」で観て、一目惚れした芳中のゆるかわな作品がたくさん観られて嬉しかった。
また、抱一の気品溢れる桜と白梅の掛け軸がとても素敵でした。

琳派作品をほぼ観終わるかな?という頃に友達と合流したので、美術館の敷地内にある開化堂でのお昼ごはんを。
その後は閉館まで琳派展の続きと3階のめぼしい絵画を若干急ぎ足で見つつ、最後は風神雷神図の壁画を見ながらの足湯で締め。

琳派以外の作品では、伊藤若冲の「三十六歌仙屏風」がよかったです。
琴をそりに見立てて遊んだり、おはぎ作りに精を出したり、と三十六歌仙一人ひとりがユーモアたっぷりに描かれていて見ているだけでほっこり。
また、梅や桃、桜など春の花やお雛様を題材にした華やかな絵が多く飾られていて、日本ならではの春の雰囲気を味わえました。

美術館をあとにして、バスで今夜の宿へ。
今回泊まったのは塔ノ沢の福住楼。
かつて川端康成や里見弴などの文豪も泊まったという旅館です。
島崎藤村の『春』に出てくる部屋のモデルといわれるお部屋に宿泊。

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こちらのお宿が本当に素晴らしくて。
建物、お風呂、ご飯におもてなしまで、古き良き昭和の香り溢れる、素敵な宿でした。
長くなってしまったので宿の詳細は、また別記事にて!

女子目線で見ても楽しめる、かわいい絵の多い琳派
目の付け所が素敵で「読んでみたいな〜」と思う一冊。

かわいい琳派

かわいい琳派


★Information
菜の花ヴィレッジ ムーンカフェ
神奈川県小田原市栄町1-1-7
小田急地下街HaRuNe小田原内


岡田美術館