うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

フランスの旅、7日目④〜北マレにあるビストロでディナー

パリ最終日のこの日、夜はパリ滞在中ずっと家に泊めていてくれた友人と、友人のパリのお友達の三人で、北マレにあるビストロでディナーを楽しみました。

Le Clown Barというお店です。
もともと老舗のレストランだったところを、建物はそのままに2014年に日本人のシェフを迎えて新しくオープンしたばかりだそう。
シェフの作る繊細な料理と自然派ワインの組み合わせが評判を呼び、オープン一年も経たないうちに予約の取りにくい人気店になっているんだとか。
今、パリで流行っているという、ビストロだけでなく、バーとしても使えるお店です。
「美味しいもの大好き!」という、友人のお友達が予約してくれました。

名前のとおり、店内にはピエロの絵がたくさんあり、とっても雰囲気のある内装。
古い建物をそのまま生かしていて、歴史的建造物に指定されているそうです。

メニューはアラカルトで、お伺いした日はこんな感じでした。
とってもシンプルで使われている素材と調理法だけ書いてあります。
ユニークな食材の組み合わせがいっぱい。

f:id:utakatax:20151215223427j:image

前菜、メイン、デサートまで、三人でシェアしながらがっつり食べましたよ〜。

これはお店のサービスで、オマール海老とトマトの冷たいスープと海老のフリット

f:id:utakatax:20151215223627j:image

ワインは赤ワインを飲んだのですが、透明感のある鮮やかなルビー色をしていました。
アルコールだけど、やさしい味。

こちらは前菜その一。
フォワグラ、玉ねぎ、燻製したうなぎ。

f:id:utakatax:20151215223839j:image

分厚くて立派なフォワグラ。
こんなにきちんとフォワグラを食べたのは初めてでした。

前菜その二。
ブッラータ(イタリアの南の方で作られる巾着状のチーズ)、桃、インゲン。

f:id:utakatax:20151215224338j:image

クリーミーで甘い、サラダのような前菜。
食材それぞれの食感が響き合って、美味しかった。

前菜その三。
タコ、牛の骨の髄、あともう一つは忘れてしまいました。
一番奥のひと皿です。

f:id:utakatax:20151215224821j:image

こちらもまた、タコの火の通り方が素晴らしく、ぷるっぷるな食感が楽しめました。

メインは鳩のグリル。
日本では、あまり食べる機会がないので選んでみました。

f:id:utakatax:20151215224911j:image

真ん中のムース状のソースの中に、ブルーベリーが入っています。
ソースは甘くてほろ苦いキャラメル味。
主役の鳩はそのまんまな足など苦手な人にはちょっと酷な見た目ですが、繊細な味の品のいい赤身肉で美味しかったです。

友人二人は牛のステーキにハマグリ(!)が付け合わせのひと皿。
すこし分けてもらいましたが、牛の方が野性味溢れる味でした。

シェフのお料理はどれも食材の味や食感の組み合わせが絶妙で、味付けはシンプル。
素材のよさを最大限生かす、繊細なものでした。
ひと皿のボリュームも多すぎず、日本人には無理せず食べられるありがたい量。
どれもとても美味しかった!!

そして、デザート。
大きなメレンゲにカスタードクリームと季節の果物を盛り合わせた一品。

f:id:utakatax:20151216004028j:image

所々散らしてあるローズマリーの香りが爽やかで、いいアクセントになっていました。
ただ、すみずみまで気くばりの行き届いた繊細な料理に比べると、味も盛り付けも大味だったかも…。

美味しいものをたくさん食べて、お腹がぱんぱん。
長いフランスの日もさすがに暮れていて、久しぶりの夜空。
帰りはレピュブリック広場までぶらぶら歩き、そこからメトロに乗って帰りました。

★Information
Le Clown Bar
114 rue Amelot 75011