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うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

Musee:ニキ・ド・サンファル展 at 国立新美術館

アート
国立新美術館で開催中のニキ・ド・サンファル展。
最初、ポスターやチラシを見たときにはピンとこなかったものの、なんだか急に気になりだして、美術館へ。
戦後を代表するアーティストのひとり、ニキ・ド・サンファル(本名:カトリーヌ・マリー=アニエス・ド・サンファル、1930〜2002)の大回顧展です。

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結論。
とっても良かったです!!

射撃絵画とか、鮮やかな色と大胆な形の女性像ナナなどが大きく取り上げられ、「闘う女性アーティスト」というイメージが先行していたので、「めちゃくちゃとんがってて、きれっきれな人なのかな?」と思っていたのですが、実際に作品たちを見ると、そんなイメージはどこかに吹き飛んでしまいました。

怒りとか哀しみとか、もちろんそんな感情も作品を作る原動力にはなっていたのでしょうけれど、彼女の作品はどれもさまざまな色と形に溢れていて、すっごく大きな愛ややさしさを感じるんです。
ネガティヴなテーマを表現している作品があっても、嫌な気持ちはしないし、不思議と見ていると体の底から力が湧き上がってきます。

展示は表現されたテーマごとに6つのパートで構成されています。
1.アンファン・テリブルー反抗するアーティスト
2.女たちという問題
3.あるカップル
4.ニキとヨーコー日本との出会い
5.精神世界へ
6.タロット・ガーデン

全151点という、堂々たるボリューム。

一見するとポップで大胆に見えますが、ものすごく深い精神性を秘めていて、緻密で繊細な作品たち。

タロット・カードの大アルカナ22枚をテーマにした彫刻公園、タロット・ガーデンのパートがとくに素晴らしく。
これだけ深い精神世界を、ポップでキュートに、そして魅力的に表現できるって、本当にすごいアーティスト!!

ニキって、深い知恵と愛で人の心をよりよい方向へ導いてくれる、現代の魔女みたいな方だな、と感じました。

ポスターやチラシのビジュアルでは大きく取り上げられていませんでしたが、さまざまなオブジェを使ったアッサンブラージュや、絵と文字を使ったドローイングのシルクスクリーンなど魅力的な作品がいっぱい。
多面的で多彩なアーティストで、正直なところ、ポスターやチラシではうまく彼女の魅力を伝えきれていないと思いました。

一人でも多くの方に足を運んでほしい、素晴らしい企画展です。

★Information
東京都港区六本木7-22-2

9/18(金)〜12/14(月)