うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

Theatre:SUPER GIFT!〜from Takarazuka stars〜

『SUPER GIFT!〜 from Takarazuka stars〜』
梅田芸術劇場10周年を記念した宝塚歌劇団OGによるショーを観てきました!
会場は東京国際フォーラムのホールCです。

千秋楽に初見という、ある意味贅沢?な観劇。

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メインキャストは剣幸さん、杜けあきさん、安寿ミラさん、こだま愛さん、森奈みはるさんなど、私がタカラヅカに夢中になってた頃のトップスターとトップ娘役の方々。

客席に足を踏み入れたとたん、ミラーボールが天井から釣り下がっていて、一気にショー気分が盛り上がります。

男役と娘役、トップだけでも9人。
芸達者なアンサンブルも交えて、生のオーケストラの演奏にのせて、歌ったり踊ったりするんだからもう…。
なんという贅沢な舞台なんでしょうか!

コパカバーナフットルース、トップハット、ハウトゥーサクシード、雨に唄えば、ミーアンドマイガール、シカゴ、キスミーケイトなどのミュージカルナンバー、ヴァレンチノ、川霧の橋、パラダイス・トロピカーナなど宝塚作品、ディズニーのナンバーなんかもあって、盛り沢山な内容。

ジャズとラテン、2パターン用意されていたコーナーは、後半のラテンバージョン。
熱く濃厚で色っぽい場面の数々。
スパニッシュギターの音色も楽しめました!
(※なんと、オケの方がちゃんと演奏していらっしゃるのです)

さらに、日替わりゲストのコーナーも。
楽日の今日は、いっちゃん(一路真輝さん)と和央ようかさんでした。

いろいろ見所はあったけれど、なんといってももりちゃん(杜けあきさん)の男役です。
ビデオでしか見たことのなかった『ヴァレンチノ』のアランチャを歌うルディ、『花幻抄』の祭り〜深川マンボを生で観られるなんて!
現役の男役時代そのままの舞台姿が嬉しすぎて、感激!!

あたたかく深みがあって、聞くだけで物語を感じさせてくれる歌声。
深川マンボの粋な着流し姿に、すべてが絵になる身のこなし。
もりちゃん、小柄なんですが、とっても大きく見えるし、一つひとつの仕草、動き、魅せ方が素敵で、ほんと芸達者なスターさん。
ますます好きになりました。

もりちゃんもそうですが、ウタコさん(剣幸さん)、ミミさん(こだま愛さん)、ヤンさん(安寿ミラさん)、みはるさん(森奈みはるさん)など、みなさん、舞台姿がタカラヅカ時代そのまま、いやむしろ進化していらっしゃいました。

ウタコさんとミミさんによる、ミーアンドマイガールの初演の再現、素晴らしかった!!
ウタコさんの「街灯によりかかって」、サリーを想うビルの気持ちが痛いほど伝わってきて、思わず泣きそうになりました。
何度も感想を耳にしていた伝説の初演、その素晴らしさを垣間見ることができて嬉しい…。

そして、ヤンさん!
スタイリッシュなかっこいいトップスターだと、常々思っていたのですが、今回たっぷり踊っていて、ダンサー・安寿ミラの魅力を堪能しました。
また、ほぼ男役ポジションだったほかのスターさんとは異なり、男役と女役を自由に行き来していたのも面白かったです。
男でも女でも、どちらのヤンさんも素敵でした。

曲のアレンジや振り付け、衣装、照明など、ほんとセンスがよくてどの場面も素敵で、あっという間の夢のひととき。
やっぱりショーは最高!

そして「すみれの花咲く頃」の合唱で幕を閉じた後、東京公演の千秋楽だったので、カーテンコールの後にメインメンバーの9人それぞれからメッセージがありました。

もりちゃんの「宝塚を退団して25年くらいですか? 辞めるときはもう男役をやることはないと思ってたのに、こんなにがっつり男役をやることになるなんて、まさか、ですよね。大分女らしくなったはずなのに、ポンとスイッチが入るとすぐ男役ができちゃう…。」というコメントに爆笑。
この言葉どおり、どのスターさんも、話しているときはほわ〜っとした柔らかい雰囲気で、どこから見ても素敵な女性なんですが、いざ板の上で踊ったり歌ったりするとバリバリにかっこよくてオーラ全開だったんですよ。
「うんうん」と大納得の言葉に、笑わせてもらいました。

★Information
SUPER GIFT!〜from Takarazuka stars〜
構成・演出:三木章雄
音楽監督:吉田優子

東京公演
9/12(土)〜9/27(日)