うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

Cinema:インサイド・ヘッド

観てきました!
ピクサーアニメーションスタジオの最新作。
スタジオ創立20周年記念として製作された長編アニメーションです。

邦題の「インサイド・ヘッド」そのままに、11歳の女の子ライリーの成長を、ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ヒビリ、イカリというそれぞれの感情を司る5人のキャラクターたちが、人の頭の中、脳内を舞台に繰り広げる冒険譚として描いた作品。

物語の設定が斬新でとても面白いなと思って、どんな作品になっているのか、早く観てみたくて楽しみにしていました。

ちょっと難しめの設定ですが、冒頭10分くらいで無理なく物語の設定が理解でき、くぐっとお話の世界に入り込んでいけます。
こういうところ、流石だな〜と思います。

詳細な感想は、ネタバレになってしまうので避けますが、これ、子どもではなく大人のための作品ではないかと。

物語の核になっているのは、ライリーが生まれたときからずっと一緒にいる感情"ヨロコビ"なのですが、彼女が「ライリーをハッピーにしたい」「悲しい目、辛い目にはあわせたくない」一心で毎日頑張る姿は、ちょっと過保護なお母さんみたい。

このヨロコビをはじめ、5人の感情のキャラクターたちと一緒に、ライリーを見守り、応援していく目線で話が展開するので、すっかり親の気持ちに。

また、脳のそのものの仕組みや感情の役割が、アニメーションの力を借りてファンタジックに表現されているのですが、そこら辺のことを全部理解するのは、子どもにはちょっと難しいのではないかな?

もちろん、世界観たっぷりで絵も美しいので、子どもでも楽しめる映像だとは思いますよ!
でも、圧倒的にかつて子どもだった、大人が観た方が面白い作品だと思います。
「そうそう、子どもの頃、こんなこと考えてたな」とか、「こういうこと、あったあった!」とか、懐かしいあの日の自分を追体験できる楽しみがありました。

★Information
インサイド・ヘッド
(2015年、アメリカ)