うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

土用の丑の日とうなぎ

おととい、20日(月・祝)の海の日に土用入りしましたね。
日常使いしているほぼ日手帳が教えてくれました。

で、土用といえばうなぎ。
無性にうなぎが食べたくなって、お昼にちょっぴり贅沢し、やよい軒でひつまぶしをいただきました。
こういうチェーンの定食屋さんでひつまぶしが食べられるってスゴイですよね。

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ひつまぶしに薬味、小鉢にモズクもついていて、ボリュームたっぷり。
美味しゅうございました。

で、ふと思ったのですが、そういえば土用とはなんなのか、なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのか?、基本的なことを知らないな〜と。
そこで調べてみました。

土用とは、陰陽五行説、この世界は木火金水土の5つの要素でできている、という思想に基づいて作られた暦の、ある時期のこと。

各季節に、それぞれの要素を当てはめていったところ、
春→木
夏→火
秋→金
冬→水
と、あれ? 土が余ってる〜!!。
ということで、立春立夏立秋立冬、季節のはじまる前の18日程度を"土用"という、前の季節と次の季節の変わり目の時期として設定したそうです。
これで、世界を構成する5要素すべてがそろいました。
なので、土用も春夏秋冬、各季節の土用があるわけです。

昔の暦の決め方って、どこか魔術めいていて面白いですね。
それだけ、自然のパワーを取り込もう!、自然の力に逆らわないような区切りにしよう! と、目に見えないエネルギーに気を配って日々を過ごしていたということなんだと思います。
西洋占星術を勉強中の身としては、相通ずるものがあり、大変興味深い話です。

話が少しそれてしまいましたが、続けて見ていきましょう。
丑の日というのは、昔は日付を数えるのに、子丑寅卯…と十二支を使っていたので、その丑に当たる日のこと。

「なぜうなぎを食べるのか?」については、夏、うなぎが売れなくて困った鰻屋さんが、江戸の大発明家・平賀源内に相談したところ、「本日、土用丑の日」という貼り紙を店の前にするといい、とアドバイス。
これが大当たりして、うなぎが飛ぶように売れたことからきているそうです。
もともと、丑の日には"う"の付くものを食べると良いという迷信? 習慣? 土着信仰?があったらしく、その考えをベースにした販売戦略だったんですね。

そんな訳で、現在ではうなぎといえば、夏、精をつけるために食べるもの、というイメージが強いですが、うなぎの旬って実は冬なんです!
脂がたっぷりのった、美味しいうなぎを食べるなら冬!
という「えーっ!!」な真実とともに、今回の調査のまとめとさせていただきます。