Cinema:めぐり逢わせのお弁当
はじめてのインド映画。
舞台はインド・ムンバイ。
インドのムンバイでは、
お昼時のオフィス街にお弁当を届ける
お弁当配達人という仕事がある。
冷めてしまった夫の愛情を取り戻そうと、
イラが心を込めて作ったお弁当が、
なにかの手違いで早期退職をひかえた男やもめ、サージャンのもとへ。
二人はお弁当箱の中に手紙をしのばせて、
少しずつ心の距離を縮めていく…。
イラとサージャン、それぞれにどこか淋しさを抱えていて、
二人が手紙のやりとりをとおして、お互いの距離を縮め、
ほんのり恋心を抱いていく過程が微笑ましい。
でも、恋のときめきと同時に、
人生の苦しさ、苦さ、やるせなさといったものも同時に織り込まれていて、
大人な結末には思わずうむむ…とうなってしまった。
そうそう、人生って単純じゃないし、一筋縄にはいかないよね。
人で溢れて活気あるムンバイの街、美味しそうなお弁当、
イラとサージャンをとりまくさまざまな人間模様。
とってもリアルだけれど、どこかファンタジーのような、
不思議な映画。
ひさしぶりにいい映画を観たな~、と思う。
孤独な中年男性、サージャンを演じていた俳優さん、
とっても雰囲気のある人で素敵だな~と思って調べてみたら、
『スラムドック$ミリオネア』や『アメイジング・スパイダーマン』など、
ハリウッド映画にもたくさん出演している国際派俳優らしい。
Irrfan Khanさん、覚えておこう。