うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

Cinema:めぐり逢わせのお弁当

f:id:utakatax:20141108230004j:plain

 

はじめてのインド映画。

舞台はインド・ムンバイ。

 

インドのムンバイでは、

お昼時のオフィス街にお弁当を届ける

お弁当配達人という仕事がある。

 

冷めてしまった夫の愛情を取り戻そうと、

イラが心を込めて作ったお弁当が、

なにかの手違いで早期退職をひかえた男やもめ、サージャンのもとへ。

 

二人はお弁当箱の中に手紙をしのばせて、

少しずつ心の距離を縮めていく…。

 

イラとサージャン、それぞれにどこか淋しさを抱えていて、

二人が手紙のやりとりをとおして、お互いの距離を縮め、

ほんのり恋心を抱いていく過程が微笑ましい。

 

でも、恋のときめきと同時に、

人生の苦しさ、苦さ、やるせなさといったものも同時に織り込まれていて、

大人な結末には思わずうむむ…とうなってしまった。

そうそう、人生って単純じゃないし、一筋縄にはいかないよね。

 

人で溢れて活気あるムンバイの街、美味しそうなお弁当、

イラとサージャンをとりまくさまざまな人間模様。

 

とってもリアルだけれど、どこかファンタジーのような、

不思議な映画。

ひさしぶりにいい映画を観たな~、と思う。

 

孤独な中年男性、サージャンを演じていた俳優さん、

とっても雰囲気のある人で素敵だな~と思って調べてみたら、

『スラムドック$ミリオネア』や『アメイジングスパイダーマン』など、

ハリウッド映画にもたくさん出演している国際派俳優らしい。

Irrfan Khanさん、覚えておこう。