うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

Livre:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット 池村千秋・訳『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(東洋経済新報社、2016年)

どんどん伸びる平均寿命。そう遠くない未来、寿命100年の超長寿社会がやってきた時代をどう生き抜くか?を、仕事、家庭、パートナーシップ、余暇など、さまざまな視点で考察しています。 そこまで寿命が伸びると、一番問題なのは「生活に必要なお金をどう捻…

Livre:池上彰/佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方』(東洋経済新報社、2017年)

2017年は勉強する年にしたいなぁとぼんやり考えていて、インパクトのある装丁が目についたこちらの一冊を手にとってみました。 僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意 作者: 池上彰,佐藤優 出…

Livre:川上未映子『きみは赤ちゃん』(2014年、文藝春秋)

川上未映子『きみは赤ちゃん』(文藝春秋、2014年)を読み終わる。 その予定はないけれど、「妊娠出産ってどんなものなんだろう?」と思って手にとった一冊。芥川賞作家の川上未映子さんが、夫である同じく作家の阿部和重さんとの間に授かったお子さんが1歳を…

Livre:原民喜『夏の花・心願の国』(新潮文庫、1970年)

長患いの末、終戦の前年に亡くなった妻との日々を綴った作品群、被爆直後の広島の街と人々の様子を記録した『夏の花』三部作、そして『心願の国』や『鎮魂歌』など亡くなる直前まで執筆していた作品を収めた一冊。編集と解説を担当しているのは大江健三郎。 …

大人の恋物語〜平野啓一郎『マチネの終わりに』(2016年、毎日新聞出版)

帯の「結婚した相手は、人生最愛の人ですか?」というコピーに惹かれて手にとってみました。 平野啓一郎『マチネの終わりに』(2016年、毎日新聞出版) マチネの終わりに 作者: 平野啓一郎 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2016/04/08 メディア: 単行本…

71回目の終戦記念日

今日は71回目の終戦記念日。 いつも8月には戦争にまつわる本を1冊、手に取ることにしています。 今年選んだのは『百年文庫86 灼』(2011年、ポプラ社)。 灼 (百年文庫) 作者: ヴィーヒェルト,原民喜,キプリング,Ernst Wiechert,Rudyard Kipling,鈴木仁子,橋本…

姪の誕生日、Livre:吉増剛造『我が詩的自伝 素手で焔をつかみとれ!』

姉夫婦の娘、姪っ子の1歳のお誕生日でした。 お祝いに、今、とっても気に入っているという絵本のシリーズ3冊セットをプレゼント。 だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット) 作者: かがくいひろし 出版社/メーカー: ブロンズ新社 発売日: 2009/09 メディ…

Musee:谷崎潤一郎文学の着物を見る at 弥生美術館

『細雪』や『痴人の愛』など、谷崎文学に出てくる女性たちの着物の着こなしが再現されている展示会です。 古い日本の小説を読んでいると、しばしば着物の描写が出てきますよね? ただ、普段着として洋服を着るのが当たり前になってしまっている現在、着物の…

Livre:三島由紀夫『夜会服』(2009年、角川文庫)

博覧強記でスポーツ万能、なんでもできるハンサムな好青年・俊男と出会い、とんとん拍子に結婚が決まる絢子。幸せな結婚生活を送りながらも、夫の俊男、そして姑・滝川の板挟みになって、「どちらの言い分を信じたらいいの?」と頭を悩ませることに…。 1966…

Livre:三島由紀夫『沈める滝』(1963年、新潮文庫)

久しぶりの、三島由紀夫の純文学作品。愛を信じない青年・昇と不感症な人妻・顕子。二人は契約を交わし、何もないところから人工的に愛を作り出す実験を試みる…。「これぞ、三島!」と言いたくなる、彼の文学の魅力がたっぷり詰まった作品です。巻末に添えら…

5月に読んだ本

5月に読んだ本まとめ。 ⑴角川書店編『ビギナーズ・クラシック 日本の古典 平家物語』(角川文庫、2001年) 古典を原文&現代語訳に、わかりやすい注釈を加えて、初めて読む人にもその作品の魅力が伝わるように編集したシリーズの『平家物語』版。 能や文楽、歌…

Musee:祖父江慎+コズフィッシュ展 ブックデザイ

行ってきました。日比谷図書文化会館で開催中の祖父江慎+コズフィッシュ展「ブックデザイ」。吉田戦車や玖保キリコ、さくらももこなど。懐かしい本がたくさん。そして「あの本もこの本も、みんな祖父江さんが手がけたものだった!」という驚き。たんなるブ…

Livre:坂口由美子 編『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 伊勢物語』(角川ソフィア文庫、2007年)

古典の教科書でおなじみの作品。山種美術館で「琳派と秋の彩り展」を観たとき、伊勢物語をモチーフにした作品が多く、「そもそもどんな話なんだろう?」と気になって手に取った一冊です。この角川ソフィア文庫から出ている"ビギナーズ・クラシックス 日本の…

Livre:山本淳子『源氏物語の時代ー一条天皇と后たちのものがたり』(朝日選書、2007年)

秋本番ですね。おほかたの秋をば憂しと知りにしをふり捨てがたきすず蟲の聲「大抵の秋(=飽き)は辛いものと知っているのに、世を捨てたはずの私でも鈴虫の声には心が惹かれます」『源氏物語』鈴虫の巻の中で、女三の宮が詠む歌。このとき、女三の宮はすでに…

Livre:『きのうの神さま』(ポプラ文庫、2012年)

「ゆれる」や「ディア・ドクター」などで高い評価を得ている映画監督、西川美和さんの小説です。あとがきによると、寒村で働く医師を主人公にした映画「ディア・ドクター」の脚本を執筆するため取材したものの、映画化するにあたってこぼれてしまった断片を…

Livre:小熊英二『生きて帰ってきた男ーある日本兵の戦争と戦後』(岩波新書、2015年)

日本近現代史の研究者として、ユニークな視点や切り口で真摯な研究を続けている小熊英二さんの最新の著書。今回、この本を読んで初めて知ったのですが、小熊さんのお父様、小熊謙二さんはシベリア抑留者だったんですね。そのお父様の人生を、戦争体験のみな…

三島由紀夫の『鹿鳴館』

迎賓館赤坂離宮の見学帰り、「この、もやっとした感覚を上手く表現してくれている本があったような…」と思っていたのですが、ついに思い出しました!三島由紀夫の『鹿鳴館』のラストシーンです。三島の数ある戯曲の中でも、最高傑作といわれるこの作品。何度…

Livre:中野京子『はじめてのルーブル』(集英社、2013)

「怖い絵」シリーズで有名な、中野京子さんが解説する、ルーブル美術館所蔵の名画たちです。「怖い絵」シリーズでいかんなく発揮されている、中野さんの美術だけにとどまらない幅広い分野での博学ぶり、そうした知識を好奇心をそそるようにさらりと面白く読…

『芸術新潮』2015年8月 グリューネヴァルト「イーゼンハイム祭壇画」特集号

すごく久しぶりに「芸術新潮」の最新号を買いました。お目当ては美輪様、じゃなくて、大特集が組まれてるグリューネヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画」。初めて見たのはいつだったのか、あまりにも凄惨なキリストの磔刑図が目について離れなかったイーゼン…

アンの作者、モンゴメリの祖父の家のオークション!

以前、仕事でお世話になった方のブログをのぞきにいったら、『赤毛のアン』の作者、ルーシー・モード・モンゴメリの祖父の家が売りに出される、というニュースが!それとともに、モンゴメリ家の先祖代々の縁の品々もオークションにかけられるとのこと。中に…

Manga:池田 理代子『ベルサイユのばら 11巻』(集英社、2014年)

7月14日はフランスの建国記念日。1789年の今日、民衆の蜂起によって王家による圧政の象徴とされていたバスティーユ監獄が陥落し、フランスは王政から共和制へと舵を切った、記念すべき日です。※この日をパリ祭と呼ぶのは、日本だけなんですね…。先ほど、初め…

Livre:有地京子『ルーブルはやまわりー2時間で満喫できるルーブルの名画』(中央公論新社、2011)

8月末に予定しているフランス旅行の予習として読んだ1冊です。人生で二度目になるフランス。初めて訪れたのはちょうど10年前で、そのとき足を運んだ美術館はオルセー美術館のみ。フランスが誇る美の殿堂、ルーブル美術館には行かなかったのでした。今回はパ…

Livre:カズオイシグロ『忘れられた巨人』(早川書房、2015)

発売されたばかりのカズオ・イシグロの最新作。物語の舞台は、昔々のイングランド。ぼんやりとした霧で覆われて、人々は起こった出来事をどんどん忘れ、記憶をなくしたまま日々を過ごしています。崖に横に穴が開けられて、まるで動物の巣のような形で家がつ…

Livre:図説 ヴィクトリア朝の暮らし ビートン夫人に学ぶ英国流ライフスタイル

19世紀末から20世紀初頭にかけて、イギリス貴族ダウントン家のお屋敷で繰り広げられる人間模様を描いた英国ドラマ、「ダウントン・アビー」。とってもはまって毎週、NHKでの放送を楽しみにしていたんですが、シーズン3の放映が終わってしまいましたね…。この…

誰でもヒーローになれる可能性を秘めている〜ジョーゼフ・キャンベル×ビル・モイヤーズ『神話の力』

最初から最後まで、知的好奇心が刺激されっぱなしだった本。ジョーゼフ・キャンベル ビル・モイヤーズ 飛田茂雄訳『神話の力』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2010年)神話学の権威ジョーゼフ・キャンベルとジャーナリスト、ビル・モイヤーズが神話をテー…

Manga:谷口ジロー『千年の翼、百年の夢』(小学館、2015年)

先日観に行った、「ルーブル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の神髄」の出口のところに設けられていた、お土産コーナーで買った漫画です。 谷口ジローさんと言えば、なんといってもドラマにまでなった『孤独のグルメ』ですよね。 原作付きの…

和綴じ豆本ノート作りのワークショップ

古本と手製本 ヨンネさんの和綴じ豆本ノートを作るワークショップに参加してきました。 まずは本文になる和紙と見返しの色付きトレーシングペーパーを準備。目見当で二箇所、仮綴じ用の穴を開けます。 このとき、中身をボール紙で挟んで、天と背をきちんと揃…

Livre:近松門左衛門/諏訪春雄訳注『現代語訳付き 曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島』

久しぶりに観に行った、国立劇場、文楽二月公演の予習として読んだ本です。 近松門左衛門の世話浄瑠璃(時代物に対して、庶民の暮らしを描いた作品)のうち、傑作と呼ばれる3作品を収録した文庫本。 どれも歌舞伎や文楽に少し興味のある方なら、タイトルは聞…

Livre:林典子『人間の尊厳―いま、この世界の片隅で』(岩波新書)

年末年始、実家に帰ったときにゆっくり読もうと思って購入した本。 2013年にキルギスの誘拐結婚の取材で、フランス世界報道写真祭Visa pour L'Image、報道写真部門でVisa d'or(金賞)を受賞したことで注目を浴びた、女性フォトジャーナリスト・林典子さんの…

Livre:辻村深月『ぼくのメジャースプーン』(講談社文庫)

会社の同僚に「オススメの本を教えて!」といわれて、森見登美彦さんの『ペンギン・ハイウェイ』を貸したら、そのお礼として貸してくれた本。不思議な力のある声を持った、小学校四年生のぼくが主人公。幼なじみの女の子ふみちゃんが、ある痛ましい事件に巻…

色で旅するヨーロッパ

ちょっとおしゃれな花が手頃な価格で買える花屋さん、 Aoyama Flower Marketが青山で運営しているお花の教室、 Hana-Kichiのフラワーレッスンに行ってきました。 365 Colorful Days!という、 お花と色、両方のレッスンが楽しめるスペシャルレッスン。 月ごと…