うたかた日記

流れていく日々の中で感じるよしなしごとを綴ります。

アート

Musee:ヘレン・シャルフベックー魂のまなざし at 神奈川県立近代美術館 葉山

神奈川県立近代美術館 葉山館で開催中の、フィンランドの女性画家、ヘレン・シャルフベックの回顧展を観てきました。昨年2015年6月に東京・上野の東京藝術大学大学美術館ではじまり、その後、宮城、広島と巡回し、ここ神奈川・葉山が最後の会場です。ヘレン…

Musee:肉筆浮世絵 美の競艶 at 上野の森美術館

2016年の美術館はじめは、上野の森美術館の「肉筆浮世絵 美の競艶」でした。アメリカ・シカゴのコレクター、ロジャー・ウェストン氏所蔵の肉筆浮世絵のうち、優品130点ほどが里帰り。"浮世絵師が描いた江戸美人100選"のサブタイトルに負けず、ずら〜っと、"…

Musee:オットークンツリ展 at 東京都庭園美術館

今年の美術展おさめ。東京都庭園美術館のオットークンツリ展へ行ってきました。このポスターにハートをつかまれて。素敵な写真ですよね。モデルの方は舞踏家の石井かほるさんという女性です。オットー・クンツリは、1948年スイス・チューリッヒ生まれのジュ…

「カマキン」最後の展覧会

来年1月末で閉館してしまう、神奈川県立近代美術館 鎌倉館、通称"カマキン"に行ってきました。「カマキン」で現在開催中の最後の展覧会は、「鎌倉からはじまった。1951-2016 PART3:1951-1965 "鎌倉近代美術館"誕生」。鶴岡八幡宮の境内、平家池に面して美術…

新江ノ島水族館のナイトワンダーアクアリウム

去年は行けなくて、心残りだったイベント、新江ノ島水族館のナイトワンダーアクアリウム。今年は終了間際に間に合いました!!いまをときめくアート集団、チームラボとのコラボレーションイベント。夜の水族館が舞台という、非日常感あふれるワクワク感も相…

Musee:杉本博司 趣味と芸術ー味占郷/今昔三部作 at 千葉市美術館

千葉市美術館の開館20周年を記念した特別展として開催されている、アーティスト杉本博司の2つの展覧会を見てきました。なんでも、開館記念の展覧会が杉本博司の写真展だったという縁が、この展覧会につながったとか。一枚のチケットで趣向の異なる2つの展覧…

Musee:SHUNGA 春画展 at 永青文庫

日本ではじめて、春画を全面的に取り上げて、大いに話題になっている展覧会です。もともと、"世界が、先に驚いた。"というチラシのキャッチコピーのとおり、大英博物館で行った春画展が大評判となり、「じゃあ日本でも」となったところ、テーマがテーマなだ…

Musee:根津青山の至宝 at 根津美術館

東京・南青山にある根津美術館で、昨日11/3(火・祝)までの開催。"鉄道王"と呼ばれた根津嘉一郎(号:青山、1860〜1940)が集めたコレクションのうち、選りすぐりのものだけが見られるという展覧会でした。嘉一郎の収集は書画からはじまり、やがて茶道具へ。そし…

Musee:ニキ・ド・サンファル展 at 国立新美術館

国立新美術館で開催中のニキ・ド・サンファル展。最初、ポスターやチラシを見たときにはピンとこなかったものの、なんだか急に気になりだして、美術館へ。戦後を代表するアーティストのひとり、ニキ・ド・サンファル(本名:カトリーヌ・マリー=アニエス・ド…

Musee:特別展 琳派400年記念 琳派と秋の彩り at 山種美術館

今年は琳派の祖といわれる本阿弥光悦が京都の洛北、鷹峯に"芸術村"を拓いてから400年目にあたるそうです。そのため、京都国立博物館をはじめ、あちこちで琳派に関する展覧会が開かれています。現在、山種美術館で開催中の「琳派と秋の彩り」展もそのひとつ。…

ふるさとのねこ展 at 渋谷ヒカリエ

岩合光昭さんが、1年4か月にわたり、春夏秋冬、めぐる季節の中で津軽の猫たちを撮影した写真の展示会です。雪深く一面真っ白な冬から、花咲き乱れる春、緑溢れる夏、実りの秋、再び冬へと、季節ごとに猫たちの一年を追いかける構成になっていました。メイン…

迎賓館赤坂離宮の見学

迎賓館赤坂離宮を見学してきました。もとは東宮御所。戦後、紆余曲折を経て、現在迎賓館として使用されている建物です。見学にあたって、いただいたパンフレット。年に1回、10日間ほど、一般公開されており、見学を希望する場合は告知された期間内にウェブサ…

鉱物Bar vol.8 「天体嗜好症 石と星と」

西荻窪にあるGALLERY みずのそらで開催中の鉱物Barへ。『鉱物アソビ』という本を出されているフジイキョウコさんプロデュースの、鉱石(イシ)を愛でながらお酒やお茶を愉しむというコンセプトで行われているイベントで、今回で8回目だそう。ギャラリースペー…

Livre:中野京子『はじめてのルーブル』(集英社、2013)

「怖い絵」シリーズで有名な、中野京子さんが解説する、ルーブル美術館所蔵の名画たちです。「怖い絵」シリーズでいかんなく発揮されている、中野さんの美術だけにとどまらない幅広い分野での博学ぶり、そうした知識を好奇心をそそるようにさらりと面白く読…

『芸術新潮』2015年8月 グリューネヴァルト「イーゼンハイム祭壇画」特集号

すごく久しぶりに「芸術新潮」の最新号を買いました。お目当ては美輪様、じゃなくて、大特集が組まれてるグリューネヴァルトの「イーゼンハイム祭壇画」。初めて見たのはいつだったのか、あまりにも凄惨なキリストの磔刑図が目について離れなかったイーゼン…

Musee:浮世絵の戦争画ー国芳・芳年・清親 at 太田記念美術館

今年は太平洋戦争終結後70年という節目の年にあたります。そのことを意識してでしょう、浮世絵専門の美術館、太田記念美術館で「浮世絵の戦争画ー国芳・芳年・清親」という企画展が開催されていました。※残念ながら、今日が最終日です。浮世絵師たちが戦争を…

移動映画館キノ・イグルー特別上映会「wonder! summer! cinema!」 at 手紙舎 2nd STORY

今日まで、手紙舎 2nd STORYで開催していた、kata kataさんの個展「umi」。最終日のイベントとして行われた、キノ・イグルーさんの短編映画上映会に行ってきました。ワンドリンク付きで、ドレスコードはボーダー。いつもはカフェスペースになっているところ…

Musee:No Museum,No Life?ーこれからの美術館事典 at 東京国立近代美術館

東京国立近代美術館で6/16(火)からはじまっている「No Museum,No Life? ーこれからの美術館事典」ようやく観に行けました。そもそも美術館ってどんなところ?という本質的な問いをテーマに、AのArt MuseumからZのZeroまで。36のキーワードで、美術館の構造や…

Livre:有地京子『ルーブルはやまわりー2時間で満喫できるルーブルの名画』(中央公論新社、2011)

8月末に予定しているフランス旅行の予習として読んだ1冊です。人生で二度目になるフランス。初めて訪れたのはちょうど10年前で、そのとき足を運んだ美術館はオルセー美術館のみ。フランスが誇る美の殿堂、ルーブル美術館には行かなかったのでした。今回はパ…

Musee:大英博物館展 100のモノが語る世界の歴史 at 東京都美術館

会期が終わる前に行かなくちゃ!終了間際に駆け込みシリーズ第二弾。大英博物館の800万点!にものぼる収蔵品のなかから、100点を選び、モノから人類の歴史を見てみよう!という壮大なコンセプトをもとに構成された展覧会です。これ、チラシを見たときから「…

Musee:マスク展 at 東京都庭園美術館

6月いっぱいで終わってしまうので、かけこみで足を運んできました。フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵の、アフリカ、オセアニア、アメリカ、アジアで作られた仮面で構成された美術展です。原題の「Masks-Beauty of the Sprits」そのままに、たとえば自然の…

キャンドル作家nuriさんの個展「Sense of wonder」

京王線柴崎駅にある、手紙舎 2nd STORYで開催中の個展です。この作家さんのことは知らなかったのですが、あまりに素敵なその作品に魅せられて。今回は「植物」と「色」をテーマにした展示会とのことですが、花をモチーフにし、アロマオイルで香りがついた可…

1 ∞ ミナカケル 〜ミナの20年とこれから

青山のスパイラルで開催中の「1∞ミナカケル」展。仕事帰りにふらっと行ってきました。 ミナ ペルホネン20周年を記念したもので、ミナの可愛い洋服とそれを生み出す人々の真摯な仕事ぶりがのぞける素敵な展示でした!洋服をはじめとしたプロダクツが展示され…

Musee:グエルチーノ展

ゴールデンウィークに、上野の国立西洋美術館で開催中の「グエルチーノ展」を観に行ってきました。 グエルチーノはイタリア・ボローニャ近郊の町、チェントでその生涯のほとんどを過ごした、イタリアのバロック美術を代表する画家です。 一世を風靡した彼の…

Manga:谷口ジロー『千年の翼、百年の夢』(小学館、2015年)

先日観に行った、「ルーブル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の神髄」の出口のところに設けられていた、お土産コーナーで買った漫画です。 谷口ジローさんと言えば、なんといってもドラマにまでなった『孤独のグルメ』ですよね。 原作付きの…

もっと子どもに素敵な絵画体験を〜ルーブル美術館展で感じたこと

先日、国立新美術館へルーブル美術館展を観に行った感想をアップしました。 Musee:ルーブル美術館展 日常を描くー風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 at 国立新美術館 - うたかた日記utakata.hatenablog.com ずらりとそろった巨匠の作品に、「ルーブル美術館…

Musee:ルーブル美術館展 日常を描くー風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 at 国立新美術館

国立新美術館で開催中の『ルーブル美術館展』に行ってきました。 どうしても見たい一枚の絵があったので。 それがこちら。 ヨハネス・フェルメール『天文学者』(1668年)です。 フェルメールの描くふんわりしたやわらかい光が好きで、それを見るために足を…

CHANELの赤口紅

春物第一弾として、CHANELの口紅を購入しました。 色はやっぱり赤! ルージュ ココ シャイン、62番モンテカルロです。 黒と金のパッケージにCHANELのマーク。 見ているだけで、気分が上がるアイテムですよね。 昔、私が小学生から中学生のとき、すごく可愛が…

升ノ内朝子さんの個展KIOSK at 手紙舎 2nd STORY

ギリシャ在住のイラストレーター、升ノ内朝子さんの個展、KIOSKをのぞいてみたくて、手紙舎 2nd STORYに。 エーゲ海のどこかに浮かぶ架空の島、アノニモ島。島の地図や名所の絵が飾られ、お土産物やさんで売っている雑貨などが飾られて、想像力たっぷりの個…

国立劇場 二月文楽公演第二部「花競四季寿」「天網島時雨炬燵」を観てきました

文楽(人形浄瑠璃)を観るのが初めて、という友人を誘って、国立劇場の二月文楽公演の第二部を鑑賞してきました。 最後に観たのがいつか、思い出せないくらい久しぶりの文楽。演目は二つ。 ●花競四季寿(はなくらべしきのことぶき) →春夏秋冬をそれぞれモチーフ…